謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の極上生徒会の感想。
サブタイトル §
第14話 極貧生徒会
あらすじ §
みなもは、自分が作った劇を上演することを提案します。
それにより、極上寮の修繕費用のために極貧になった生徒会の収益にしようというのです。
あまりにも受け入れがたい提案ですが、会長の鶴の一声でそれを実行することになります。
みなもの我が儘さは、実は彼女の本来の性格ではないことが明らかになります。心臓を患っていて、周囲の者達が優しくするため、我が儘に振る舞ってリアクションを見ると言う方法で相手を推し量っていたのでした。
そのことをりのは教えられ、そして他の者達も外で立ち聞きします。
みなもの真実を知り、一丸となった極上生徒会は劇を行います。
しかし、あまりにしょうもない内容であるため、観客から金返せと言われ、極上生徒会の極貧は続くのでした。
感想 §
うわはははは。面白い!
ドラマは、あまりに我が儘な言動を繰り返すみなもに辟易しつつも、実はそれには深い理由があると分かり、それを正面から受け止める綺麗な話で終わろうとするわけですが……。実は、最初から誰もが分かっていた通り、あまりにへっぽこなシナリオであるため、金返せコールが起こってしまいます。感動していたのは、舞台上の関係者だけというわけです。綺麗な良い話として終わるかに見せかけて実は終わらないというのは楽しくて良いですね。当然、極上生徒会は、そういう綺麗な結末が似合う集団ではありません。
それはさておき。
特に興味深いのは、みなもの真相を聞かされた「りの」が自分の意見を述べるところです。このシーンでの「りの」の表情は、いつものヘロヘロ、シオシオとは異なり、理知的で凛々しくも見えます。そして、この状況では、ぷっちゃんが喋る気配がまったくありません。つまり、普段はりのとぷっちゃんに分裂している人格が、1つに統合されて語り始めたということでしょう。
人格の統合は、かつて「ぷっちゃんの死」という出来事を通して成就され掛かったものですが、会長の一声でそれが阻害された実績があります。しかし、みなもちゃんの生死の問題を目前にしたとき、りのは分裂したままでそれと向き合うことができず、本来のりのの統一された人格を無意識的に呼び覚ますしかなかったのでしょう。
そして、それは会長が望まないことなのかもしれません。
いずれにせよ、この統一人格「りの」というキャラクターの言動は、今後も見守っていきたいと思います。
それにしても、みんな揃って外で話を立ち聞きするあたり、極上の秘密盗聴体質は何も変わっていませんね。
今回の名台詞 §
ぷっちゃん「拍手ねぇな」
みんながカーテンコールで愛想を振りまいているときにこの一言。素晴らしいオチです!