謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の極上生徒会の感想。
サブタイトル §
第9話 好きはとまらない
あらすじ §
君塚優子は、極上生徒会の飛田小百合を父の仇として剣の戦いを挑みます。
生徒会長は、隠密に飛田小百合の過去を調べさせます。
実は、飛田小百合は、練習試合だ師範代(飛田小百合の父)に重傷を負わせた経験がありました。
飛田小百合は、そのことに落ち込みましたが、好きであるために剣を捨てることはできませんでした。
極上の生徒会長は、そのような飛田小百合(と親友の角元れいん)を極上にスカウトし、宮神学園に転校させたのでした。
吹っ切れた小百合は、学校の前で再度君塚優子と戦い、圧倒的に勝利します。
実は君塚優子は、復讐のためではなく、小百合が真の剣士であるかを確かめるために戦いを挑んだのでした。
感想 §
いや~、参ってしまうなぁ。
今回は、極上生徒会の奥に潜む、抑圧された痛い過去が浮上してくる内容でした。
こういう重苦しい隠された秘密があるだろう、とは思っていましたが、やはりありましたね。
しかし、今回の真の見所はそこではありません。いやもちろん、本来の見所はそこなのですが。
念のために言い添えれば、侵入者に即座に暴力をちらつかせて脅して対処しようとする暴力体質は依然として健在です。また、それと知られないように他人のプライバシーを調査して暴く極悪ぶりも健在です。
それよりも、今回で最も気になるのは、何故に飛田小百合は極上にスカウトされねばならなかったのか、と言うことです。
今回は、心の傷があるから極上に誘ったと受け取れる台詞があります。
同様にスカウトされた蘭堂りのも、この条件を満たすことから考えて、おそらくは極上にスカウトする一貫した条件が「心の傷」であることが推測されます。
では、「心の傷」を持った者ばかりを集めることに、はたしてどのような意図があるのか。そして、そのような者が集まった手段は、はたしていかなる性格を持つのか。
後者の答えは既に示されています。特権的、高圧的、差別的、暴力的、秘密主義的な集団がこの作品には描かれています。
では前者の答えはいったい?
いろいろなアイデアを考えることができて、とても面白いですね。
今回の名台詞 §
実は本筋とは別に、嘘もみんなが信じれば真実になると言い切る角元れいんの存在もポイントが高いです。つまり、彼女は本音を伸び伸びと語ることができない存在であり、おそらくは極度に抑圧的な心の持ち主でしょう。
次は、どのような病的な心理を見せてくれるのか、楽しみですね。