謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の修羅の刻の感想。
サブタイトル §
第24話 「雪の如く」
あらすじ §
沖田を見舞いに来ただけの出海。
しかし、今日は身体が軽いという沖田は、病は直ったと言い、勝負を挑みます。
途中で沖田は倒れます。その沖田に、出海はもう一度突きを見せてみろと言います。
最後の力で三段突きを行う沖田。
出海は沖田が天才剣士であることを認めます。
そして、出海の蹴りが沖田に決まっていました。
沖田は死にます。
死に際に、沖田は出海に、土方への伝言を頼みます。そして、土方をよろしくと言います。
その出海の前に、沖田の仇を取ろうと刀を構える蘭が。
蘭の振り下ろす刀を出海は避けませんが、それでは人は殺せません。
出海は、討たれてやっても良いのだが、沖田との約束を果たさねばならない、と言い、更に弔ってやるのが先だと言います。
感想 §
今回は表現が凄いですね。
まず最初から回想シーンがぶっ飛んでいます。
かつてあった出来事なのだから、そのときのフィルムを使えば良いものを、別個の映像を新たに作っています。しかも、死の匂いが濃厚に漂う映像です。
そして、「死の匂いが濃厚に漂う映像」は、全編に渡って続きます。
その匂いから自由であるのは、蘭だけです。
出海もまた、死を濃厚に背負っています。
だからこそ、出海は蘭に仇討ちされても良いとまで言うのでしょう。しかし、沖田との最後の約束があるために、出海はまだ生き続けなければなりません。
この状況で、まだ出海が生き続けることができることが、陸奥最強の証と言えるかも知れませんが、この時点で既に陸奥は終わっていますね。
印象的なシーンとしては。
まず、俺は弱くなったかも知れないという出海。
そして、鞘を捨てる沖田。鞘を捨てるというのは、いかにも意味ありげですね。
明らかに病人である沖田に、それでも「立て沖田」と叫ぶ出海。この無茶っぷりも、互いに死を意識した者同志だから言えることでしょうね。
それから、無精髭が描かれているところも凄いと思いました。
かまえたまま動かない二人。頭に降り積もる雪、というのも凄い大胆な演出ですね。普通なら、子供達が見ている午後6時台にできる演出ではないでしょう。
今回の一言 §
初夏に雪が降るという非常識な演出。本来、歴史から逸脱できないはずの堅苦しい歴史アニメですが、それゆえに自由奔放になり得ると言えますね。