今回は、昴様の魅力全開のエピソードでした。
一人で、ザ・ワールドをさすらいながら、過去を思い出し、紅衣の騎士団の設立やクリムとの関係を回想し、最後には浅はかな感情を剥き出しにしたプレイヤーにやられてしまいます。
昴自身は、ザ・ワールドのあり方に関して自分の考えや信念を持ち、それをはっきりと述べてきました。しかし、それはクリムや騎士団の後ろ盾があればこそ。それを失った状況で、何を主張したところで、それは浅はかで底の浅い刹那的な考えと等価になってしまうのです。その状況で、考え方の正しさには何の意味もなく、いかに「良く分かっている」昴様であろうと、自信を失いあてもなくさすらうことしかできなくなってしまいます。
こういう挫折は誰にでも訪れるものであって、けして昴様の無力や問題を示すものではないでしょう。
もう1つの見所は、クリムと昴の世界観の微妙な相違と、昴から見たクリム的世界観の受け取り方です。昴自身の世界観も立派ですが、クリムの世界観の方が一歩深く踏み込んでいる感じを受けました。
「目を逸らすな、逃げるな。背を伸ばせ、うつむくな。そうすれば世界の方が昴に近づいてくる」
というようなクリムの台詞は、なかなか本質を突いた立派なものだと言えるでしょう。
残る問題は、ぼろぼろの昴様が最後に司にすがって泣いてしまったという終わり方です。これが、今後のストーリー展開にどんな影響を及ぼすのでしょうか?
と~のは、こんな昴様のことを気に掛けるミミルを応援しています。
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