602: 2022/12/21(水) 04:34:07.36 ID:ivU6+pLed
件名[自動送信] 6時間11分前
入室記録: ドクター、ケルシー
件名[新しいメッセージ1] 5時間52分前
ドクター
これで4度目だ、執務室で意識を失っている君を発見するのは。
デスクに散乱していた理性回復剤の容器を見るに、何をしていたのかは想像に難くない。
いつも通り、医務室で必要な処置を施したあと、君を寝室まで運んでおいた。
(このような「いつも通り」の例を作るのは本意ではないのだが)
無論、この件は君に注意喚起を行えば解決する類の問題ではない事は理解している。
不規則な時間で危機契約任務の過酷な指揮を行いつつ、平時と変わらない量の事務作業を行う必要があることに起因して、君の負担が増加している事実は否定しない。
だが、君を補佐する役割の秘書を先に帰らせて、薬剤に頼って独りで執務を全て処理するのは、主治医として看過できるものではない。
秘書担当の彼女もあまり強く言えなかったのだろう。君と対等以上に意見を言える立場の職員はロドスにはそう多くないからな。
したがって暫定的にではあるが、私が来週から君の秘書を兼務する。
君の健康を管理でき、且つ無理な行動を制止できる適任者が現在の艦内に居ないからだ。
目が覚めてこのメッセージを読み、体調に異常がなければ、速やかに業務に復帰すること。
ケルシー
件名[追伸] 5時間7分前
軽食を作って冷蔵庫に入れた。必ず摂るように。
件名[追伸] 4時間59分前
衣類は洗ったあと速やかに干さないと皺になる。今後は注意を払うこと。
アーミヤも心配している。顔を出してやれ。
件名[自動送信] 4時間58分前
退室記録: ケルシー
入室記録: ドクター、ケルシー
件名[新しいメッセージ1] 5時間52分前
ドクター
これで4度目だ、執務室で意識を失っている君を発見するのは。
デスクに散乱していた理性回復剤の容器を見るに、何をしていたのかは想像に難くない。
いつも通り、医務室で必要な処置を施したあと、君を寝室まで運んでおいた。
(このような「いつも通り」の例を作るのは本意ではないのだが)
無論、この件は君に注意喚起を行えば解決する類の問題ではない事は理解している。
不規則な時間で危機契約任務の過酷な指揮を行いつつ、平時と変わらない量の事務作業を行う必要があることに起因して、君の負担が増加している事実は否定しない。
だが、君を補佐する役割の秘書を先に帰らせて、薬剤に頼って独りで執務を全て処理するのは、主治医として看過できるものではない。
秘書担当の彼女もあまり強く言えなかったのだろう。君と対等以上に意見を言える立場の職員はロドスにはそう多くないからな。
したがって暫定的にではあるが、私が来週から君の秘書を兼務する。
君の健康を管理でき、且つ無理な行動を制止できる適任者が現在の艦内に居ないからだ。
目が覚めてこのメッセージを読み、体調に異常がなければ、速やかに業務に復帰すること。
ケルシー
件名[追伸] 5時間7分前
軽食を作って冷蔵庫に入れた。必ず摂るように。
件名[追伸] 4時間59分前
衣類は洗ったあと速やかに干さないと皺になる。今後は注意を払うこと。
アーミヤも心配している。顔を出してやれ。
件名[自動送信] 4時間58分前
退室記録: ケルシー
604: 2022/12/21(水) 04:36:39.67 ID:ivU6+pLed
>>602
あああああ違う違う違う
これ以前書き込んだやつでしたコピペミスです
今日はこれのつもりでした
ドクター。尚蜀で新たに確認された「器鬼」
と称される存在は、いわゆる生物の定義に含まれると君は考えるか?
無論、答えは否だ。生体組織にきわめて近い手足が生えてこそいるが、繁殖せず代謝も無いからだ。
では、仮に彼らが食事を必要とし、更には自己複製機能を有していたとしたら、果たして生命足り得ただろうか?
…残念ながらそれでもなお、生物と器鬼は根本的に異なる存在と言わざるを得ないだろう。
器鬼…すなわち道具は予め存在理由が定められて生み出される。茶器なら湯を入れるため、矛ならば敵を穿つために。
だが生命には生まれながらに定められた目的など無く、決められた用途のために存在する形質など無い。
進化論的には「水中の鱗獣にヒレが生えているのは泳ぐため」ではなく、「偶然にヒレが生えた変異個体が水中で有利だった」だけに過ぎない。
一部の伝統的宗教とは相反する内容かもしれないが、生命は何者かの被造物ではないという事だ。
宿命づけられた目的が無いからこそ人々は自らの道を選び取れるし、それこそが生命の尊厳のひとつだとさえ言える。
ゆえにロドスは鉱石病患者へ治療を施し対価を要求するが、その対価の内容は各患者に選択させるし、以後の人生を妨げるような請求は行わない。
選択肢が与えられず生きる尊厳を失った人々は、破滅的な思考に取り憑かれてしまうからだ。
君もよく知るところだろう、ドクター。
ウルサス西北凍原で蜂起した感染者の強制労働者に端を発する組織……レユニオンが何を成し、そしてどのような道を辿ったのかを。
あるいは”彼女”は君にとても冷たい傷痕を遺したが、それはこの大地の上に無数に存在する残酷さのほんの一例でしかないのだろう。
TVアニメ『アークナイツ 冬隠帰路/PERISH IN FROST』鋭意製作中。
———役目を果たせ。
あああああ違う違う違う
これ以前書き込んだやつでしたコピペミスです
今日はこれのつもりでした
ドクター。尚蜀で新たに確認された「器鬼」
と称される存在は、いわゆる生物の定義に含まれると君は考えるか?
無論、答えは否だ。生体組織にきわめて近い手足が生えてこそいるが、繁殖せず代謝も無いからだ。
では、仮に彼らが食事を必要とし、更には自己複製機能を有していたとしたら、果たして生命足り得ただろうか?
…残念ながらそれでもなお、生物と器鬼は根本的に異なる存在と言わざるを得ないだろう。
器鬼…すなわち道具は予め存在理由が定められて生み出される。茶器なら湯を入れるため、矛ならば敵を穿つために。
だが生命には生まれながらに定められた目的など無く、決められた用途のために存在する形質など無い。
進化論的には「水中の鱗獣にヒレが生えているのは泳ぐため」ではなく、「偶然にヒレが生えた変異個体が水中で有利だった」だけに過ぎない。
一部の伝統的宗教とは相反する内容かもしれないが、生命は何者かの被造物ではないという事だ。
宿命づけられた目的が無いからこそ人々は自らの道を選び取れるし、それこそが生命の尊厳のひとつだとさえ言える。
ゆえにロドスは鉱石病患者へ治療を施し対価を要求するが、その対価の内容は各患者に選択させるし、以後の人生を妨げるような請求は行わない。
選択肢が与えられず生きる尊厳を失った人々は、破滅的な思考に取り憑かれてしまうからだ。
君もよく知るところだろう、ドクター。
ウルサス西北凍原で蜂起した感染者の強制労働者に端を発する組織……レユニオンが何を成し、そしてどのような道を辿ったのかを。
あるいは”彼女”は君にとても冷たい傷痕を遺したが、それはこの大地の上に無数に存在する残酷さのほんの一例でしかないのだろう。
TVアニメ『アークナイツ 冬隠帰路/PERISH IN FROST』鋭意製作中。
———役目を果たせ。
続きを読む Source: アークナイツ速報
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