地球物理探査は油ガス開発の一歩目で、地球のCTスキャンのようなものだ。探査作業員は厳格な測線計画に基づき、相応する位置で井を掘削し、それから地震を発生させ、地震波のデータを集める。科学研究者はデータを組み合せた「CT写真」により、地下の地質構造がはっきりと見え、どこに石油または天然ガスが埋蔵されているかを判断する。東方地球物理探査有限責任公司タリム探査処第2113チームは2019年10月、新疆タクラマカン砂漠の奥地で、「中古14-21」「塔中2」という2エリアの3次元地震探査を開始した。2000人近くの探査作業員が1000平方キロメートルの範囲内で今年4月まで作業を続ける計画だ。これは、彼らがタクラマカン砂漠の奥地で14回目の大晦日を過ごすことを意味する。新華網が伝えた。
豊富な石油・天然ガス資源を持ち、「死の海」と呼ばれている新疆タクラマカン砂漠は、気候が乾燥し、年間降水量は50ミリ以下で、冬の地表最低温度は摂氏氷点下30度以下になる。ここは世界の油ガス探査が最も困難な地域の一つだ。強風のシーズンを避けるため、探査作業員は毎年9、10月に砂漠に入り、翌年の4月まで働き続ける。夜を日に継ぎ、黄砂と厳寒にも負けず、汗水たらして祖国のために石油と天然ガスを探している。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年1月16日