長さ15メートル、幅0.75メートルの切り紙細工の巻物を広げると、中国科学技術大学や「科学島」(中国科学院合肥物質科学研究院の別称)、包公祠といった70以上の安徽省合肥市のシンボルが目に飛び込んでくる。完成まで1年を要したこの切り紙絵巻の作者である丁健さんは、この作品に「一巻で合肥を知る」というタイトルをつけた。中国新聞網が伝えた。
今年30歳になる丁さんは子供のころから絵や切り紙が好きだったという。大学時代は美術を専門に学んだものの、切り紙文化に対する熱い思いは変わることなく、切り紙の無形文化遺産伝承者について伝統の技を学んだ。丁さんは、「2012年に合肥に来てから、どんどんこの街が好きになった。去年、切り紙で合肥を表現することを思いついた」と語る。
丁さんは毎日電動バイクで街中を走り回り、数千枚の写真を撮り、下絵を描いて図案を決定。それをデジタル処理した後、フォトショップで微調整し、最後にハサミと彫刻刀で完成させるという。丁さんは、「毎日、仕事以外の時間はこの作業をしている。夜中までやることも日常茶飯事。国慶節(建国記念日、10月1日)より前に完成させたいという願いがかない、これで国のために優れた伝統文化を捧げることができる」と語っている。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年9月20日