新型肺炎の封じ込めに必死の中国。
医療従事者の負担を減らすために注目を集めているのがこちら“ロボット”の活用です。
北京市のこのベンチャー企業は、ソフトバンクのロボット、「ペッパー」をベースにした受付ロボットを開発。
患者との接触を減らし感染拡大を防ごうと北京市内の病院で使われています。
さらに、病院内で荷物を運ぶロボットや、消毒液を撒きながら走るロボットなども開発しています。
「5G回線」でつながり、自動で走行する仕組みです。
ロボットが代わりに仕事をすることで医療従事者がウイルスにさらされることが減る。
そしていま中国で活用が進むのがオンライン診療です。
こちらは浙江省(せっこうしょう)の医師が、700キロ離れた武漢の病院にいる患者を超音波で診察している様子です。
中国では、新型肺炎の拡大を受けて、オンライン診療が積極的に推進されているのです。
オンライン診療は新型肺炎を機に日本でも注目を集めています。
千葉県いすみ市にあるこの病院では…
患者が使っているのは「クリニクス」というサービス。
対応している医療機関を選び、希望の日時を予約すればビデオチャットで診察が受けられるというものです。
基本的には問診が中心で検査などはできませんが、保険が適用され、薬や処方箋を自宅に届けてもらうことも可能です。
ただ、事前に対面で医師の診察を受けなければならず、対象の疾患は生活習慣病や難病などに限られています。
今後の活用が期待されています。
使い方によっては院内感染を防げる。
例えば聴診するとか検体をとるのは対面しなければならない場合もあるが、それ以前の状態だったらテレビ画面上で判断できることは多いと思う。
オンライン診療は患者だけでなく医師にもメリットがあります。
オンライン診療に長年携わってきた旭川医科大学の吉田学長。
この病院では患者と医師だけでなく、医師同士もオンラインでつなぎ診断や治療方法を決めるシステムを構築しています。
吉田学長は今回の新型肺炎も複数の医師が診療で診断を下すべきだと提言します。
元々これは感染症の為に作ったシステムではないが、患者を見ているドクターが悩んだときに100人のうちの98人までが(オンライン診療が良いと)言っている。
経験豊かな複数の医師によるオンライン診療で新型肺炎かどうかを見極め治療のスピードを早めようというのです。
われわれ臨床医がオンラインをつかうことによって、スピード感をもった取り組みが出来る。
これからの医療はそうあるべきだと思っている。

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