「最悪防げたのは神のおかげ」銃撃事件にトランプ氏 右耳上部を貫通【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2024年7月15日)

 銃撃されたアメリカのトランプ前大統領が「最悪の事態を防げたのは神のおかげ」などとSNSを更新し、健在ぶりをアピールしました。

■「ビューと風を切る音」銃撃の瞬間を投稿

 事件は、アメリカ大統領選の激戦区ペンシルベニア州バトラーで起きました。

共和党 トランプ氏
「大観衆じゃないか。素晴らしい大観衆じゃないか」

 トランプ節に盛り上がる会場。しかし、演説開始から6分後、状況が一変します。混乱に陥る会場。トランプ前大統領はシークレットサービスに囲まれ立ち上がります。

トランプ氏
「靴を履かせてくれ」

 耳から出血がありますが、意識はハッキリとしている様子のトランプ氏。ステージから降りるよう促されるのを遮るように、観衆に向け拳を振り上げます。

トランプ氏のSNSから
「私は右耳の上部を貫通する銃弾を受けた。ビューと風を切る音が聞こえ、銃弾が皮膚を裂くのを感じたことで、すぐに何かがおかしいと気付いた」

 幸い命に別状はありませんでしたが、集会参加者の1人が死亡し、2人が重体です。

■容疑者は20歳の共和党員 発砲直後に射殺

 銃撃が行われたのは、トランプ氏が演説していた位置からおよそ125メートル北にある建物の屋上からでした。

 警備エリアの外からの銃撃だったとの報道もありますが、発砲直後、シークレットサービスに射殺されたということです。

 現場で不審な人物を目撃したという人は、次のように話します。

男を目撃した人
「男がこの後ろの建物の屋根をはい上がっていくのに気が付きました。彼がライフルを持っているのがはっきり分かりました。私たちは警察に『ライフルを持った男が屋根にいるぞ!』と言いましたが、警察は『えっ?何?』という感じで、何が起きているのか分かっていないようでした。僕は、なぜトランプはまだしゃべっているんだ?と思いました。なぜ彼をステージから引きずり下ろさないんだ?と」

 FBI(アメリカ連邦捜査局)は、現場から車で1時間ほどの場所に住む20歳の男を容疑者と特定。ニューヨーク・タイムズによると、トーマス・マシュー・クルックス容疑者は「共和党員」として有権者登録を行い、民主党を支持する団体にも15ドルの寄付をしていたということです。

 また、AP通信は14日、容疑者の車と自宅から爆発物の材料が見つかったと伝えています。

 今のところ犯行動機などは分かっていませんが、クルックス容疑者の父親はCNNの取材に対し、次のように話したということです。

クルックス容疑者の父親
「何が起こっているのか把握しようとしている」

 今回の銃撃事件をバイデン大統領は強く非難しました。

バイデン大統領
「アメリカは、このような暴力が許される場所ではない。うんざりする。(トランプ氏とは)電話がつながったら、すぐに話すつもりです」

■「最悪の事態を防げたのは神のおかげ」

 4カ月後に迫った大統領選。テレビ討論会でバイデン大統領に“高齢不安”が再燃するなか、今回の“暗殺未遂”がもたらす影響について、専門家は次のように話します。

明海大学 小谷哲男教授
「過去、暗殺未遂で負傷をした大統領は何人かいますけど、直近では(1981年の)レーガン大統領ですね。(アメリカでは)暗殺未遂で生き残ると、支持率が数ポイント上がるというのが毎回確認されていますので。おそらく、今回もトランプ氏の支持は数ポイント上がると考えられます」

 そのうえで、あの拳を振り上げた場面をこう分析します。

小谷教授
「2週間前のテレビ討論会で、バイデン氏は高齢の不安というのを多くの有権者に見せてしまいました。弱い指導者であるというイメージが広がっているところに、“強いトランプ氏、弱いバイデン氏”という対比が多くのアメリカ人の目に映ったのではないかと思います」

 すでに医療施設を離れ、自らの足で飛行機を降りる姿を見せているトランプ氏。今後の演説も予定通り行うということです。

トランプ氏のSNSから
「最悪の事態を防げたのは神のおかげです。今週、ウィスコンシン州から偉大な国民の前で演説できるのを楽しみにしています」

(「グッド!モーニング」2024年7月15日放送分より) (C) CABLE NEWS NETWORK 2024
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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