逮捕されたのは、東京・歌舞伎町のホスト。「頂き女子りりちゃん」と名乗る女から4000万円を受け取った疑いがもたれています。「逮捕されるときは俺も一緒」と甘い言葉も。「頂き女子」とは、どんな関係だったのでしょうか。「頂き女子りりちゃん」を名乗っていた、住居不定・無職の渡邊真衣容疑者（25）。渡邊容疑者は、おととし7月から約1年間にわたり、好意を寄せられた男性から、約5200万円をだまし取った疑いで、10月22日に再逮捕されました。
被害者は、横浜市の54歳の男性。“頂き女子”の「専門学校に通っていた頃、アパレル会社を立ち上げたが失敗して、借金が残った」などのウソにだまされていたといいます。渡邊容疑者は、パパ活で現金をだまし取るマニュアルを作成・販売した詐欺ほう助の罪や、マッチングアプリで知り合った男性から3800万円をだまし取った詐欺の罪で起訴されています。
この「りりちゃん」が歌舞伎町のホストクラブで毎回、指名していたのが「狼谷歩（かみや あゆむ）」こと田中裕志容疑者（26）です。東京・歌舞伎町のホスト「狼谷 歩」こと田中裕志容疑者（26）と、その店の責任者、橋本一喜容疑者（34）。
2人はおととし6月と去年5月、「頂き女子りりちゃん」が詐欺でだまし取った金と知りながら、約4000万円をホストクラブの飲食代などとして受け取った組織犯罪処罰法違反の疑いがもたれています。
（田中容疑者YouTubeより）
「ホスト1年目のエピソード。指名3カ月の女の子が応援したいと…自分、酒が飲めないので魚の形をしたヤカンで1277万円でおろして、その日は従業員と蕎麦食べて帰った」警察が押収した「魚の形をしたヤカン」。
この中にソフトドリンクを入れ、飲食代1277万円を受け取ったとみられています。押収品の中には、将棋盤や駒も。田中容疑者は、「将棋五段」を名乗り、藤井聡太八冠とも以前、対局したことがある、などと供述していると言います。
（田中容疑者YouTubeより）
「何の文句もなく、何の要求もせず、マザーテレサみたいな女の子、損得勘定に支配されていない」店では、マザーテレサと呼ばれていた渡邊容疑者。恋愛感情を利用して複数の男性からだまし取った金は、総額2億円以上とみられています。警察は、その金がホストに流れていたとみて捜査しています。
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