多くの人が集まる憩いの場所として整備された、静岡市麻機遊水地第1工区のあさはた緑地。連日、多くの家族連れや学校の子供たち、地域の人々で賑わう憩いの場です。未来につながる緑のあそび場をテーマとして、思いっきり走りまわったり遊具で遊んだり。小川や農園もあり、豊かな自然と触れ合える場所に整備され、しっかり管理されています。
生物保全の場所でもあるのですが、周囲からアメリカザリガニが入り込むので…。公園管理の人たちを悩ませています。そこで考案されたのが、昔懐かしいザリガニ釣り。昭和の時代は爆発的に増えたアメリカザリガニが人気でよく遊ばれていましたが…。今では大学生も知らない遊び。ザリガニ釣りは楽しいですが、目的は外来種駆除。静岡大学教育学部の学生は教員志望であり、生き物との適切な関り方も学んでいます。今まで学んだ知識にさらに多くの経験を積むことで、子供たちへの適切な生き物との関り方、さらに地域の自然を大切にする心を育む教育をお願いします!
●アメリカザリガニは特定外来生物 ※現在は規制の一部を適用除外
長らくアメリカザリガニは、各地に移動され、放たれたり逃げだしたりしたものが広がり、今では全国各地に定着しています。魚から水生昆虫、水草まで食べるため、アメリカザリガニが棲みついた環境からは生き物たちが消えてしまいます。川底や池底に何もない“砂漠状態”。自然を回復させるためには、アメリカザリガニをすべて取り除く必要があります。もちろん、北アメリカ原産の生き物なので、生物の分布や進化を変えないためにも、私たちはしっかり管理する必要があります。
しかし、稚ザリガニは小さくて、水替えの時には間違えて流してしまいますし、野外で飼育していたら大雨や台風で増水・飛ばされて野外に侵入します。繁殖力が強く、日本の冬も乗り越えるので、やはり水族館などしっかりと管理できる場所で扱うことが好ましいです。
アメリカザリガニは、元々はアメリカ南東部が原産。日本に初めて持ち込まれたのは1927年で、ウシガエルの餌用が目的でした。2023年6月から特定外来生物に指定され、輸入や販売等が規制されています。※一部適応除外。現在は許可なく飼育可能ですが、野外に放つ・逃げられると違法です。
あさはた緑地では、アメリカザリガニを回収します。釣った後は元の場所に放たず、センターハウスの職員にお渡しください。釣竿は自作でOK。センターハウスでは釣り竿のレンタルもありますので、ぜひ体験してみてください。釣竿レンタルは有料餌付きで200円です。
外来種問題は地域みんなで解決する課題!
みんなで一緒に捕獲しましょう。
※注意
麻機遊水地第1工区あさはた緑地では、釣り針の使用が禁止されています。生物保全・自然体験の場所であり、生き物と子供たちが怪我をしないためにも、ご協力お願いします!
遊水地に暮らすニホンイシガメなど、顔やのど、内臓に釣り針が刺さっていたことも…。全国に管理釣り場の設置が急務です。
#アメリカザリガニ #ザリガニ釣り #あさはた緑地 ♯加藤英明
加藤英明【公式】かとチャン
静岡大学の加藤英明が世界中の生物すべてと出会うまでの壮大なプロジェクト!貴重な生物を一つ一つ丁寧に解説します。
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(かとチャン製作委員会)
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静岡大学教育学部准教授/研究分野 保全生物学
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