東京・渋谷駅周辺で路上飲酒のマナーが悪化し、渋谷区は9月1日から毎日、路上飲酒をやめるよう呼び掛けることを決めました。夜から明け方まで警備を行うということです。
■渋谷の「路上飲み」…ここ数カ月で異変
山積みにされたごみ袋の横で自宅のように座り込み、酒を飲む若者たち。
20代 会社員:「文化的にストリートの血をひいてるんで。路上飲みは当たり前というか。路上飲みとも言わないんですけど。コンビニ+ビールで、略して“コンビ”って言うんですよ」
コロナ禍を経て増加した「路上飲み」に、ここ数カ月で異変が起きています。
ある外国人たちは、なんとテントの下で飲酒をしています。
観光客:「アメリカは街中で飲んだら、すぐ捕まるので。日本に来た時に、みんな自由な感じがする」
日本人の姿が減り、外国人が急増。渋谷区の調査では、外国籍とみられる人の路上飲みが、日本人の倍になる日もあるといいます。
20代 大学院生:「(Q.路上飲みする理由は?)海外の人に絡む、路上飲みの時は。なんか、カンパーイ!みたいなのにチアーズみたいに言ったら、ウエーイ!って。みんな、友達みたいになるんで」
20代 大学生:「みんな、友達みたいになるから」
渋谷区 長谷部健区長:「今までになく、多くの外国人の方が路上で飲酒をしているのが見受けられていて。特にコロナが明けてきて、それに拍車が掛かって大きな課題になっています」
■ポイ捨てにテント破壊…迷惑行為相次ぐ
センター街のメイン通りから少し入った場所にあるカフェでは、連日「路上飲み」の迷惑行為に悩まされています。
ここから先は私道で、路上飲酒が禁止されていますが、テントの下で飲酒をしている外国人たちがいます。
カフェスペースとして設置しているテントの近くには、別の日にも酒を片手に談笑するグループがいました。
渋谷センター商店街振興組合 鈴木大輔常務理事:「酒を持ちこんで、ここでたむろして、朝まで飲んで。毎日のように行われていますので。毎日のようにごみはあり、回収にかなり費用を使っている」
迷惑行為はごみのポイ捨てだけにとどまらず、テントが何者かに破壊されてしまいました。
鈴木常務理事:「現実的に数日前、壊されてましっていて」「『残念だな』というのと、『やっぱりな』という。両方の気持ちが来ましたね」
鈴木さんによりますと、つい数カ月前までこの場所は“渋谷のごみ箱”と言われるほどひどい状態だったといいます。
鈴木常務理事:「臭いとネズミと、みんなバンバンごみを投げ込んで。5年前ぐらいまでは、危険ドラッグがバンバン売られていた場所で。それを街の人間として、課題解決をしたい一心で」
清掃や整備を行い、やっとの思いで今年6月にカフェをオープンしました。
鈴木常務理事:「これから区と行政と商店街と、みんなで良くしていきたい」
■総額約2億円の予算…渋谷区内でパトロール
渋谷区は30日、「迷惑路上飲酒ゼロ」を宣言しました。
これまで日数を限定していたパトロールでは迷惑行為はやまず、期間限定ではなく日常的に注意を促すといいます。
長谷部区長:「総額2億円くらいの予算をかけて、パトロールを渋谷区内ですけど、やってます。そこをさらに数千万円足して、特に渋谷エリアを立ち飲み中心に、パトロールしていく部隊を組んでいこうと思っています」
区は9月1日から毎日、午後8時から翌朝5時まで、民間会社の警備員6人がパトロールをします。その中に英語が話せる人も帯同して、外国人にも注意を呼び掛けるということです。
長谷部区長:「決して、ハロウィーンとかも含めて、パーティー会場じゃないので、街は。できることをしながら、路上飲酒という空気がない街にしていきたいと思っています」
(「グッド!モーニング」2023年8月31日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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