お盆を直撃している強い台風7号は猛烈な風を伴い、15日にも紀伊半島付近に上陸します。今後いつ、どこで警戒が必要なのかについて、気象予報士・今村涼子さんの解説です。
今回の台風7号は大都市が多い近畿から東海を直撃することになるので都市型水害などが心配されます。現在の台風7号は紀伊半島に近付いていて、強風域に四国から東海までが入ってきている状況です。
今後の上陸のタイミングがいつになるのか予想を細かく見てみると、15日午前3時で南海上なので上陸は明け方前後になりそうで、場所としては和歌山県や三重県内などになりそうです。そして、午前9時時点でも和歌山県や奈良県辺り、午後3時で兵庫県など近畿北部ということで、やはり15日にかけても動きが遅いです。なので、一日かけて近畿方面を縦断するような動きになっています。さらに夜以降になると日本海上へ抜けていくという状況です。
今回は直撃ということになるので雨や風、高潮すべてに警戒が必要で、その中でも雨が災害につながりやすいとみています。そこで雨雲の予想を細かく見ていくと、14日午後6時以降は紀伊半島の南部に活発な雨雲が掛かり続けて激しい雨になりますが、近畿北部や四国辺りでも激しく降り出します。さらに15日午前0時以降は活発な雨雲が掛かるため、夜中の間に状況が急変するようなことが十分あるということになります。
さらに15日で一番のピークとなりそうなのが午前中から昼前後にかけて近畿全体的に活発な雨雲に覆われる状況になりそうで、大阪府や京都府辺りにも強い雨が予想されています。こういったところは猛烈に降るので大規模な冠水
などが起こってもおかしくない状況になりそうです。
そして午後以降は段々と活発な雨雲は近畿北部や山陰方面が中心になるのですが、それでも南部や東海など台風7号から離れた所でも活発な雨雲が掛かり続けます。湿った空気を台風が吸い上げるためで、台風が日本海上に抜けても油断できないといった状況になりそうです。
15日の警戒時間帯は、かなり長い状況です。線状降水帯予測も各地で出ていて、三重県や静岡県、和歌山県辺りは一日、大雨に警戒が必要で、京都府と大阪府、兵庫県は日中が中心です。愛知県や岐阜県にいたっては16日にかけても警戒ということになります。そして暴風も加わることになり、特に三重県や近畿南部の和歌山県方面は瞬間的に50メートルの猛烈な風が予想されています。
暴風や大雨はどんどん強まっていきます。和歌山県辺りは特に15日昼前後までがピークとなりそうなので、安全な場所で身を守る行動を最優先にして下さい。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp
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