背中に数えきれないほどのあざ…「殺意あった」母親と叔父ら殺人容疑で再逮捕 神戸6歳児虐待死

 神戸市で6歳の男の子の遺体が見つかった事件で23日、母親ときょうだいのあわせて4人が再逮捕されました。警察は「殺意があった」として、殺人容疑での再逮捕に踏み切りました。

 24日朝、検察庁に身柄を送られた修(なお)君の母親、沙喜容疑者(34)と弟・大地容疑者(32)らきょうだい4人。

 4人は6月17日から19日の間に自宅で修君の背中を鉄パイプのようなもので何度も殴るなどして殺害した疑いで23日再逮捕されました。

 今回、適用されたのは「殺人容疑」です。修君の死因は外傷性ショックとされ、数えきれないほどのあざが背中を中心に広がっていたといいます。

 殺意がなくても成立する「傷害致死」ではなく、警察が「殺人」の容疑を適用した理由はー

 警察幹部「司法解剖の結果と、本当に小さい6歳の子供が大人4人によって暴行を受けていた状況から、外形的に見ても殺意があったと判断した」

 さらには、家族の供述などから暴行を主導していたとみられる二男・大地容疑者が修君の背中を複数回踏みつける暴行を加えていた疑いがあることが新たにわかりました。

 捜査関係者「それなりの力で踏みつけているはずだ」

 警察によると、大地容疑者がこの家に住むようになった昨年末から事件までの間にも修君は暴行を受けていたといいます。

 徐々に犯行状況が明らかになる一方で、警察は共犯事件であることや、4人の中に相手の話に合わせてしまう性格の人が複数いるとして認否や供述を明らかにしていません。

 警察は4人の供述の信ぴょう性を慎重に見極め、事件の詳しい経緯などを調べています。

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