劇場公開中の、「バーフバリ」シリーズを生み出したS・S・ラージャマウリ監督最新作「RRR」(アールアールアール)から、超高速の「ナートゥダンス」を披露するシーンの、本編映像が公開された。
イギリスの総督に連れ去られた村の娘の奪還のため、首都デリーに潜伏しているゴーンド族のリーダー・ビーム(NTR Jr.)と、ある大義を胸に秘め、英国政府に忠誠を誓う警察官ラーマ(ラーム・チャラン)は、少年の命を救う運命的な出会いによって、友情と信頼を深めていく。ある日、ビームは一目ぼれした白人女性を助け、そのお礼にイギリス総督府で開催される社交クラブのパーティーに誘われる。公開された映像では、ラーマとビームがそのパーティーに参加し、ナートゥダンスを”キレッキレ”に披露している姿が収められている。
ラージャマウリ監督は「主演の2人の振り付けがズレることなく、ピタッとあってシンクロしている姿をみせたかったです。1人が手を動かしたら、もう1人の手も同じ高さで手をあげ、その姿が同じアングルで収まってほしい。すべてを同じようにみせたかったです。2人はダンサーでもあるので、ステップはすぐパパッとできるようになりました。しかし、全く同じように踊るというのは、ものすごく難しくてチャレンジだったと思います。そのため、撮影に入る前、その後リハーサルセットでも練習を繰り返し、毎晩トレーニングをして撮影本番に備えていました」と、ダンスシーンの誕生秘話を明かしている。
ダンスシーンは、ウクライナのマリア宮殿で撮影されていたという。本作の撮影はインドをはじめ、オランダ、ブルガリアなど世界を股にかけて行われた。
「RRR」は、1920年、イギリス植民地時代のインドを舞台に、イギリス軍に捕らわれた村の少女を救い出す使命を背負った“野性を秘めた男”ビームと、イギリスの警察官で“内なる怒りを燃やす男”ラーマを描いた作品。敵対する立場の2人だが、互いの素性を知らぬまま唯一無二の親友となっていく。インド激動の時代に、家族、誇り、そして一国の未来をも背負った2人の、友情と壮絶な戦いが描かれる。インド映画史上最高制作費となる7200万ドルをかけて作られた。
【作品情報】
RRR
公開中
配給:ツイン
© 2021 Lilies Films / France 3 Cinéma
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