千葉県で最大震度5強を観測する地震があり、3人がけがをしました。寝ているときに地震が起きたら、どうすればいいのでしょうか? 最新防災グッズも取材しました。
今回の地震の特徴を専門家に聞きました。
「房総半島の先端の近くで起きた地震、関東地方で“地震の巣”と呼ばれる千葉中部、茨木中部のもう少し深いところで地震が起こるが、そのタイプとは違い、沈み込んでいるフィリピン海プレート内で起きた地震」(愛知工業大学地域防災研究センター・横田崇センター長)
先週は石川県で震度6強の地震があり、大きな地震が相次いでいますが、南海トラフ地震への影響の可能性は低いと話します。
「2年間ほど、能登半島近く活発な地震が続く中で今回の地震が起きた。現象的にみると、たまたま同じ様な時期に起きた。日本全国どこでもこのような地震は起きる可能性がある。この地震についても直接、南海トラフ地震への影響の可能性は低いと考えている」(横田センター長)
さらに11日午後、鹿児島県のトカラ列島付近で震度4の地震が発生しました。
「能登半島、千葉、トカラはかなり距離が離れているので、お互いに関係はしていない。トカラも地震が活発なところ。南海トラフの巨大地震への備えはもちろんのこと、直下で起きる地震にも備えてもらうことが重要」(横田センター長)
転倒防止金具が重要
今回の地震は、明け方の暗い時間帯に発生しました。
寝ている時間帯は、無防備になりがちです。どのような対策をすればいいのでしょうか。
「寝ているときに家具などが倒れないように、転倒防止金具を取り付けたほうがいい」(DCM21熱田店・広瀬尚彦店長)
本棚や冷蔵庫など、高さのある大きな家具は固定が必須です。
5日に起きた能登地震の前後で、DCMの全店舗では、転倒防止のグッズをはじめ、防災関連の商品の購入数が7割以上、増えたということです。
自宅での防災グッズの置き場所も大事だといいます。
「逃げるときにすぐ取り出せるように、ガラスが割れたりするので、スリッパや折り畳みヘルメットなどの防災グッズを(枕元とか)ベッドの下などに、置いておくことが大事。懐中電灯も枕元に置いておくとよい。(懐中電灯は)収納できるスペースもある懐中電灯もあるので、その中に救急用品などを入れられる」(広瀬店長)
また、ドアノブや部屋のスイッチなどに蓄光テープを事前に貼っておけば、目印にもなります。
「容量の大きいバッテリーの準備を」
そして欠かせないのが、電気です。
災害に関する情報を得たり、家族と連絡を取ったり、多くの人はスマートフォンなどを使用することになります。
数日間は持つような大きめのバッテリーを準備しておくことも重要です。
「容量が大きいのでたくさん使えるのが特徴。普段から充電しておいて、いざといううときに使えるようにしておく。ソーラーパネルや車のシガーソケットから充電できるものや、車のシガーソケットからも充電できるものもあるので、そういうものを準備しておくと安心」(広瀬店長)
こちらのポータブル電源は約2万7000円。日常生活には少々お高めですが、スマートフォンなどを複数回充電できるということで非常時には頼もしい存在です。
(5月11日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
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