【いまの“日韓関係”】若者どう見る?  ソウルで交流会

16日昼ごろ、韓国の尹錫悦大統領が、羽田空港に降り立ちました。

尹大統領はその後、東京都内で在日韓国人と面会すると、「強制徴用問題の解決策を発表し、韓日両国が未来に向けて、共に協力することを提案しました」と話しました。元徴用工問題に区切りをつける政治決断をした理由にあげているのが、“未来の世代への責任”です。

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11日、学生が多いソウルの新村(シンチョン)では、韓国に留学に来た日本人の学生たちや韓国の若者たちによる交流会が行われていました。

交流会は毎週開かれていて、この日は、およそ30人が参加しました。“韓国人の参加者は日本語で”、“日本人の参加者は韓国語で”というように、相手の言語を積極的に使ってコミュニケーションをとります。

韓国人の参加者(日本語で)
「友達4人と関西に旅行に行ったんですけれど、日本の文化が本当に好きになって」
「語順が韓国語と日本語は同じですから、あまり難しくないなと思っちゃって」

日本人の参加者(韓国語で)
「(K-POPの)映像には日本語の字幕が出るけれど、それがあまりにも不便で。自ら学ぼうと思って少しずつ勉強してきて」

交流会の目的は、日韓の若者たちが“直接会って”互いのことを知ってもらうことです。この日の会は、約1時間半行われました。

日本人の参加者(3か月前から韓国に留学)
「歴史の問題とかでいろいろあったりしたじゃないですか」
「心配もあったんですけど実際来てみたら、タクシー運転手さんとか、おじいさんおばあさんも結構話しかけてくれたり」
「日本語で頑張って話そうとしてくれたり、助けてくれる人もすごく多くて、本当に来てよかったなと思っています」

韓国人の参加者
「韓国でも日本でも、年寄りさんとかはちょっと否定的な感情を持っている人たちも結構いると思います」
「けれど、若い人たち、20代とか10代の人たちは、いい雰囲気に少しずつ近づいていると思います」

若者たちは、これからの関係に目をむけようとしています。

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韓国の若い世代が日本に関心をもつきっかけのひとつが、漫画やアニメです。今年はじめから韓国で公開されてている映画「THE FIRST SLAM DUNK」は、観客動員数1位になるなど異例の大ヒットとなっています。

2月、アニメのオープニングに登場した神奈川・鎌倉市の踏切には、韓国人観光客の姿もみられ、「劇場版のSLAM DUNKもとても面白かったので、今回の旅行では絶対写真を撮りたくて来ました」と話していました。

韓国の若者の間では、日本への旅行熱もかつてないほど高まっています。韓国・ソウルで取材したところ、「1月末に札幌に行きました」と話す人や、「先週行きました東京に。常に行きたいです 」と笑いながら話す人もいました。

こうした若い世代に“日本との関係”について聞いた2月末の世論調査では、20代で73.1%、30代で68.7%が、「日本との関係改善は必要」と答えています。(※韓国全経連・先月27日)

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尹大統領に同行している韓国の経済団体と日本の経団連は16日午後、日韓の若者世代の支援などを目的とした新しい基金をそれぞれ創設し、共同事業に取り組むと発表しました。経済界としても”未来世代”の交流を支えていくとしています。

“未来志向”の関係を築く道筋を示していけるのかーーーー。政治のリーダーシップが問われてます。
(2023年3月16日放送「news every.」より)

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