【美人万歳!】昭和の女優編(47)悪女か聖女か・松尾嘉代

私は子供の頃、よくテレビを見ていました。
その頃の松尾嘉代さんにたいする評価は、「人を陥れてはほくそ笑む」そんな感じの嫌な女、悪女でした。
それはやはり、2時間もののドラマによる影響が強かったのだと思います。

大人となってから、映画を好んで観る時期がありました。
その時期に観たひとつの映画で松尾嘉代さんは、素晴らしい演技を魅せていました。
タイトルは忘れましたが、勝新太郎さんとの共演作でした。
その作品の中で彼女は、純真な乙女を演じていました。
しかし物語が進み佳境を迎えると、彼女は純真な乙女から欲望むき出しのズベ公へと本性をさらけ出したのです。
その時の松尾嘉代さんの目が本当に、「目は口ほどに物を言う」の言葉を体現したものとなっており、それを見て背筋にゾワゾワしたものが走ったのを今も強烈に覚えています。
また、どのような作品だったか共演者も映画だったかテレビドラマだったかなど詳細はすっかり忘れてしまいましたが、途中まで嫌な女丸出しだったのが実は大変優しい女であったという流れの作品もあり、その時はその時でまたまた素晴らしい演技を披露されていました。
このような事が重なり、私が子供の頃から持っていた松尾嘉代さんにたいする評価はガラリと変わったのでした。
悪女から名女優へと。
それと同時に私は悪女を演じている時の松尾嘉代さんに違和感のようなものを覚えるようになりました。
松尾嘉代さんはただ美しいだけではなく、妖艶な雰囲気を持つ方です。
映画では濃厚なラブシーンなども披露しています。
ヌード写真集も複数冊発表されています。
ですからでしょうか、処女性といったものは、少しも感じません。
しかし、微笑んだ時の目元、はにかんだ時の口元からはひとかけらの邪心もない、聖なる精神性を感じるのです。
その、内に秘めたる聖なる精神性こそが悪女を演じる松尾嘉代さんから掬い取った違和感の原因なのかもしれません。

日本が好き! という方は是非こちらのブログをお読みください。
http://ameblo.jp/reisaiouen/​
http://ameblo.jp/kobuta1205/​
http://ameblo.jp/shingekinosyomin/​

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事