高齢者の4人に1人は入居拒否!どうすれば部屋が見つかるのか

【動画で紹介したサイト】

   セーフティネット住宅のホームページ
   https://www.safetynet-jutaku.jp/guest/apart_list.php?pref=13

家に関する考え方は人それぞれですが、基本的には持ち家派と賃貸派に分かれていますよね。

もちろん、どちらが正解という事はありませんが、ただ、賃貸派の人には絶対に知っておいてほしいことがあります。

それは、賃貸物件は、歳をとればとるほど借りにくくなる!と言う現実です。

なぜかと言うと、高齢者に部屋を貸すということは、大家さんにとって非常にリスクが高いからです。

そこで今回は、なぜ賃貸分権は借りにくいのか、とか、どうすれば高齢が賃貸物件を確保できるのか、といったことについてお話したいと思います。

動画の内容は下記の通りです。

 1番目 実態はどうなっているの?
 2番目 なぜ高齢者は賃貸物件を借りにくいのか?
 3番目 ではどうすればいいのか?

1番目 実態はどうなっているの?

株式会社R65の調査によると、65歳以上の方が賃貸住宅に申し込んだ時に、断られた経験がある割合は23.6%でした。

つまり4人に1人です。

なお、株式会社R65とは、65歳以上の方へ賃貸情報を提供する会社で、この結果は2020年に全国で実施した調査結果になります。

さらに、断れた経験がある23.6%の中で、断られた回数が1回の人が47.6%で、2回が25.6%、3回以上は26.8%と言う結果でした。

もし自分が3回以上も断れたら、かなりショックですよね。

しかも、無事に賃貸住宅の申込をしたとしても、まだ安心はできません。

と言いますのも、ほとんどの場合、入居に際して連帯保証人を要求しますので、特に高齢者の場合、この連帯保証人が見つからず、入居ができなかった!といったケースが多いんですね。

そういう場合、大家さんとしては「家賃債務保証会社」の利用をお願いすることが多いようです。

家賃債務保証会社とは、簡単に言えば、入居者の連帯保証人を代行してくれる会社です。

ところが、この家賃保証会社と契約する時も、審査があって、高齢者になると、審査が通りにくい!というのが実態なんですね。

実際、国土交通省の調査を見ますと、年代別の家賃債務保証会社の審査に通る割合は、30代から40代が75%であるのに対し、60代になると50%まで減少し、さらに70代になるとわずか23%歯科審査が通らない!と言う結果になっています。

このように、高齢になると賃貸物件に入居できない!ということが、実態としてあるんですね。

2番目 なぜ高齢者は賃貸物件を借りにくいのか?

その理由は、大きく分けると2つあって、一つは経済的な問題、もう一つは孤独死の問題です。

経済的な問題というのは、高齢者の場合、収入が年金だけで、貯蓄を取り崩すなどして生活している方が多いので、賃貸物件を貸す側の人は「いづれ貯金が底をついた時点で家賃の支払いがストップしてしまう可能性がある」と考えているんですね。

そのリスクを避けるために、高齢者の入居を敬遠しているわけです。

次に孤独死の問題ですが、これは高齢者の場合、健康面に不安を抱えている人が多く、入居時に元気でも、いつか知らないうちに部屋の中で孤独死するのではないか、と考えているんですね。

特に高齢で1人暮らしだと、日頃から誰ともコミュニケーションをとっていない人も多いので、部屋で亡くなってもすぐには発見されず、しばらく放置されてしまうことが少なくありません。

実際、第一発見者が親族ではなく大家さんだった!と言うケースは増えています。

もし、大家さんが孤独死を発見したら、まず警察を呼ばなければいけませんし、また部屋に染み付いた異臭などを、特殊清掃業者などに依頼して取り除かなければなりません。

これは、大家さんにしてみればとても面倒なことですし、できることならそういった事態は避けたいと思うのが普通です。

特殊清掃の費用は、当然のことながら通常のハウスクリーニングと比べて高額です。

その費用の負担は、相続人がいればその人に請求することができますが、相続人が見つからなければ、結局、大家さんや管理会社が負担するしかありません。

つまり、大家さんにしてみれば、本当に踏んだり蹴ったりなんですよね。

また、もし部屋に、大量のゴミなどが残っていた場合は、当然、それらを撤去しなければなりませんよね。

その費用も、遺族がいなければ、結局、大家さんや管理会社が負担するしかありません。

さらに、その部屋で人が亡くなった!という事になると、その部屋は事故物件になるので、部屋を貸す時は、事実を告知する必要があります。

例えば、物件のチラシなどに「訳あり物件」などと書くことになりますが、そうなると、当然のことながら、相場よりも家賃を安くしなければ売れませんし、そもそも事故物件は、新たな借り手がつきにくい!と言われています。

そうなると、大家さんの収入は減少しますよね。

以上、もろもろの事を考えると、大家さんのデメリットがあまりに大きいので、高齢者の入居は、敬遠される傾向があるんですね。

3番目 ではどうすればいいのか?

ということですが、つまり、どうすれば高齢者が賃貸物件を見るけることができるのか、ということについて、いくつか方法を紹介したいと思います。

まず最初に検討してほしいのは、公営の賃貸住宅です。

公営の賃貸住宅は、都道府県や地区町村などが運営をしているものですが、家賃は安いですし、1人暮らしの高齢者であっても問題なく借りられるところが多くなっています。

但し公営の賃貸住宅は、人気が高いので、抽選で入居者を決めることが多くなっており、すぐに入居できない可能性があります。

では民間の賃貸住宅はどうでしょうか?

民間の賃貸住宅の中にも、高齢が入居可能な物件はありますが、そういった物件の数は、圧倒的に少ないので、現実問題として、ご自身の条件に合ったところを見つけるのは、なかなか大変かもしれません。

さらに、夫婦で借りることが条件なっている物件が多いので、1人暮らしの高齢者は借りにくいと言うのが実態です。

因みに家賃については、通常の賃貸物件と比べると、高めに設定されているところが多いようです。

あなたがもし、経済的に多少余裕がある!というのであれば、サービス付き高齢者住宅を検討するのも一つの手かと思います。

これはいわゆるサ高住と呼ばれているもので、高齢者向けの専用住宅です。

サ高住は、スタッフが定期的に入居者の部屋を訪問してくれるので、孤独死をして放置されてしまうという心配はありません。

またお1人様でも、夫婦でも入居可能です。

なお、入居の年齢条件は60歳以上となっている物件が多いようです。

では、経済的な余裕がない という方の場合は、どうすればいいのでしょうか。

そういう場合は、セーフティネット住宅を利用する方法があります。

セーフティネット住宅とは、低所得者や高齢者など、住まいの確保がむずかしい人々を支援するための住宅で、住宅セーフティネット法という法律に基づいて登録された賃貸住宅になります。

セーフティネット住宅のメリットは、いろいろあるのですが、主なものとしては、例えば「低所得の高齢者や、お1人様の高齢者でも入居を拒まれない」とか「入居の相談や見守りサービスといった、サポートを受けられる」といったことがあります。

ただ、デメリットもいろいろあります。主なものとしては、例えば、「対象物件がまだ少ない」とか「部屋がせまい、築年数が古い、駅から遠い」とか「キッチンやバス・トイレなどが共用の場合がある」といったことがあります。

セーフティネット住宅を探す方法ですが、セーフティネット住宅のHPを開けると都道府県別に探すことができるようになっています。

最後にテレビCMでもおなじみの「UR賃貸住宅」の話をして終わりにしたいと思います。

UR賃貸住宅とは、都市再生機構という独立行政法人が管理している公的な賃貸住宅のことで、現在、全国に約74万戸あります。

高齢者向けのサービスも展開していて、国とURが家賃の一部を補助しています。

UR賃貸住宅のメリットとしては、「礼金や仲介手数料といった初期費用が不要で、保証人も必要がない」ということがあります。

じゃあ、UR賃貸住宅がいちばんいいじゃないかって思うかもしれませんが、実はそうではありません。

と言いますのも、UR賃貸住宅は一般の賃貸物件と比べると、入居の審査が厳しいと言ったデメリットがあるからです。

特に収入条件は厳しくて、「家賃に対して4倍の収入が最低限」と定められていたり、もしくは「貯蓄が借りたい物件の月家賃の100倍以上あること」などと厳しい条件が決められていますので、高齢者が入居するのは、簡単ではないんですね。

なので、年金以外に高額の収入がある方とか、貯蓄が多い方であれば、検討してみ手はどうかと思います。

以上

#高齢者 #入居拒否 #賃貸物件

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