出典:EPGの番組情報
情熱大陸【がん治療研究者/小林久隆▽光免疫療法でがん治療に新たな選択肢を!】[字]
『手術』『放射線』『抗がん剤』に次ぐ、がん第四の治療法。がん細胞のみを破壊する近赤外光を照射する『光免疫療法』。渡米し地道な研究の中で発見した日本人研究者に密着
詳細情報
番組内容
がん治療にできた新たな選択肢、『光免疫療法』。人体に無害な近赤外光を使いがん細胞のみを破壊してしまう第四の治療法は、これまで手術できなかったような症例にも対応することができ、患者にとっては“最後の頼みの綱”にもなり得る治療なのだ。これまでにない画期的ながんの治療法を開発したのは、医師・小林久隆。ノーベル賞受賞者を160人も排出しているアメリカ国立衛生研究所(NIH)に研究室を持つ、日本人だ。
番組内容2
『手術』『放射線』『抗がん剤』…従来の治療方法ではどうしても治すことができず、苦しみ死んでいく患者の姿を目の当たりにし、34歳でアメリカ国立衛生研究所へ留学。「がんに苦しむ人を一人でも助けたい」と何千通りも地道な研究の中で、光を吸収する物質を使ってがん細胞が破裂することを発見し、現在の治療法の開発に成功する。「30年この研究を続けてき、やっとスタートラインに立てた」と語る、小林の多忙な日々を追った
プロフィール
【がん光免疫療法 医師/小林久隆】 1961年9月13日、兵庫県西宮市に生まれる(61歳) 京都大学医学部卒。アメリカ国立衛生研究所 テニュア主任研究員(終身研究員)専門は、がんの新しい画像診断方法とがん細胞だけを破壊する治療「光免疫療法」の開発。 2012年にオバマ大統領の一般教書演説で研究成果を紹介され、2014年にNIH長官賞を受賞した。 2021年2月「光免疫療法」の日本で保険適用始まる。
プロフィール2
2022年4月関西医科大学・光免疫医学研究所、所長就任 日本における研究拠点とし、病理、新薬開発を進め、新たながん治療の開発を進める
制作
【製作著作】MBS(毎日放送)
公式HP
【番組HP】 http://www.mbs.jp/jounetsu/
関連公式URL
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おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
福祉 – 文字(字幕)
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
<アメリカの とある研究施設>
<簡単には
立ち入ることができない場所に
招いてくれたのが 今回の主役>
<ここには
世界中から博士が集まってくる>
<全く新しい
がん治療に取り組む研究者…>
<ノーベル賞 受賞者を
169人 出している
アメリカ最古にして
最も権威ある医学研究機関だ>
<ここに 自分のラボを持つ
小林は…>
<阪神ファンだった>
<そんな小林が生み出したのが…>
<手術 抗がん剤 放射線に次ぐ
がん治療の一つだ>
<使うのは 光ファイバー>
(手術スタッフ)はい
<これを 腫瘍に挿入する>
<放たれたのは 近赤外光>
<数分間 照射すると
がん細胞だけが死滅するという…>
<10年前
アメリカが誇る最先端の研究として
紹介されたが
それを研究していたのが
小林だった>
<今年
日本に がん光免疫療法専門の
研究所が設立された>
(小林)こんにちは お久しぶりです
<反響は大きかった>
あ~ そうですね
<一人でも多くの
がん患者を救いたい>
<その一念で続けた地道な研究が
今 花開く>
<…が 満足してはいない>
…っていうことだと思いますね
これって
<がん治療に革新をもたらす
小林の思いは
光と同様に まっすぐだ>
♬~
<マイカー出勤>
<運転は 好きらしい>
おはようございます
(スタッフ)おはようございます
今日は よろしくお願いします
はい よろしくお願いします
<アメリカ国立衛生研究所は
およそ1万8000人ものスタッフが働く
巨大組織だ>
<歴代大統領は
ここを訪れるのが習わしだという>
<駐車場から歩くこと 5分>
ここオフィスです
私のオフィスです
では どうぞ
よいしょ
<この日は 特許申請の書類作りに
追われていた>
<これまでに書き上げた論文は
500本を超える>
<昼食も この部屋で>
<質素だが こだわりはある>
(スタッフ)すごい おいしいですよね
これの山菜おこわとかもある
<がん光免疫療法は
従来の がん治療とは
全く違うものだった>
<まず
抗体と呼ばれる たんぱく質に
小林が開発した
光に反応する特殊な物質をつける>
<これを 点滴で体内へ>
<抗体は がん細胞特有の
突起のようなものだけに
くっつく性質がある>
<そこに
近赤外光という光を当てる>
<すると これがスイッチとなって
化学反応し
数分で がん細胞だけが破裂する>
<正常な細胞は傷つけない上に
がんに対する免疫力も
上がるという>
<来日した小林は 神戸にいた>
<日本は 世界に先駆け
光免疫療法の保険適用を
始めている>
<この日は
実際に治療を行う医師たちに向け
講演した>
<学会は 臨床医と直接 話せる
貴重な機会だ>
すいません
(塚原さん)いえ とんでもないです
<塚原医師の病院は
光免疫療法の症例が最も多い>
よろしくお願いします
すいません
やらせて
いただいたんですけれども
やっぱり 少し…
<大きながんへの対処>
<光免疫療法の課題の一つだ>
<現在 全国62の病院で
小林の がん光免疫療法が
行われている>
<手術を待つ患者がいた>
<病室の一角が
黒いカーテンで囲われている>
<光に反応する薬を
点滴しているため
薄暗い中で待つ 60代の男性>
<上咽頭がんを患っていた>
<現在…>
<この男性にとって
これが最後の手段だった>
<施術するのは あの塚原医師>
<手術では切れない 鼻の奥深く>
<薬でも放射線でも
いい効果が得られなかった>
<課題となっていた 大きながん>
<光ファイバーの本数を増やした>
(手術スタッフ)はい お願いします
(塚原さん)よろしいでしょうか
<まず 針のような管を
ターゲットの腫瘍に刺していく>
<そして 先端から光を拡散させる
光ファイバー>
(塚原さん)OK はい
(手術スタッフ)お願いします
<腫瘍に刺した管の中に挿入する>
(手術スタッフ)大丈夫ですか?
はい
はい OK
(手術スタッフ)照射します
(塚原さん)はい
<腫瘍の内部で
近赤外光が照射されている>
<この瞬間 がん細胞だけが
破壊されているという>
<経過がよければ
1週間後には退院できるが
副作用として 出血や
喉のむくみなどが指摘されている>
<一方 小林は…>
(岡田さん)
今日は ありがとうございます
<日本にいる間
アポイントメントが詰まっている>
<岡田医師も がんの臨床医>
<自分の患者に
光免疫療法が有効か
助言を求めに来た>
<岡田医師
小林とは 10年来のつきあいだ>
<小林が現場から信頼されるのは
貫いてきたスタイルに
あるのかもしれない>
<1961年
教師同士の夫婦の間に生まれた>
<親から
勉強しろと言われた記憶はない>
<だが… できた>
<中学 高校は名門・灘に進んだ>
<だが テニスに明け暮れる>
<県大会ベスト4にはなったが
大学は落ちた>
<一浪の末 京都大学医学部へ>
<卒業後 放射線科医として
11年間 臨床を務めた>
<その間 がんに苦しんで
亡くなっていく患者を
何人も目の当たりにした>
(英語)
<もともと関心があった
基礎研究を学ぶため
アメリカに渡ったのは
34歳の時だった>
<当初 がんを光らせて
ビジュアル化する研究に
取り組んでいた>
<当時の実験メモが残されている>
<光に反応する化学物質を集めては
試した>
<マウスを使って 何千通りもの
実験を繰り返していた>
<ある日 赤い光を吸収する物質を
試した時だった>
<なぜか
がん細胞だけが死んでしまった>
<その場に居合わせた
同僚の研究者は言う>
<光免疫療法のカギとなる物質を
見つけた瞬間だった>
<それは ひらめきによる
世紀の発見などではなく
地道な積み重ねの結果だと
小林は言う>
<2009年 東京大学の教授への
誘いがあった>
<「光免疫療法の研究を
日本で進められる」と
かなり乗り気だった>
<ところが
その年 日本の政権が代わり
助成金が大幅に削られる>
<予算がつかなければ
研究は進められない>
<泣く泣く
東大教授のポストを辞退した>
<親には 本当に泣かれた>
<でも
やるべきことは決まっている>
<貫き通すのが
小林のスタイルだった>
<今 小林のもとに 日本から
多くの研究者がやって来る>
開いてるわ 誰かやってるかな
そのままやってて
別に構いません
<ここで がん光免疫療法を学んだ
研究者は 既に20人を超えている>
あ これで押せば
動くようにしてくれたんだね
<小林の研究には 医学 生物学
更に 薬を扱う化学
光を扱う物理など
さまざまな分野の研究者が関わる>
先生のあれは まぁ…
あとは 内容的に大丈夫やったら
それでOKなんやけど
シンプルな分 多くのことを言おう
としているわけではないから…
<ここで学んだ人材が
日本に戻ってからも
研究を続けられる拠点があれば
…と考えてきた>
<今年 待望の施設が完成していた>
<大阪に 光免疫療法専門の
研究所が出来たのだ>
<もちろん 所長は小林だ>
<光免疫療法が使えるがんは
まだ限られている>
<骨肉腫には果たして有効か…>
<実際のがん細胞で確かめていた>
ほんまやね
ふ~ん う~ん
<小林が編み出した治療法が
若い研究者によって
可能性を広げてゆく>
<新しい治療法には
新しい医療機器の開発も
欠かせない>
<この会社とは
長年 共同開発を行ってきた>
<今回完成した特殊なカメラ>
<これで 治療中に がん細胞が
どれくらい破壊されているか
リアルタイムで把握できる>
はい
<医師の技量に関係なく
同じ質の治療が行われることを
目指していた>
<あの60代の男性が
治療を受けてから
2か月がたった>
(塚原さん)こんにちは どうぞ
<世界には 複雑で多様な病が存在する>
<多様な病に対抗する画期的な薬は
多様な視点を持つ組織からしか生まれない>
<タケダのニューロサイエンスチーム>
<国籍 経歴 立場の壁をなくし
創薬のイノベーションを起こす>
<2か月前 光免疫療法を受けた
男性が通院してきた>
あまり良くないですか
あと首の後ろですね
(塚原さん)首の後ろですね
<まだ
痛みが残っているようだが…>
(男性)なしで?
はい
<経過は良好 内視鏡で確認する>
<奥の白い部分は
死滅した がん細胞>
<ほぼ正常な状態に回復していた>
<男性のように
がんが完全に消えるのは
今は 7人に1人程度だという>
失礼します
(スタッフ)お大事になさってください
<小林の研究成果が
一人の人生を変えた>
<だが小林は
その場に居合わせるでもなく
患者から
直接お礼を言われることもない>
<がん患者を助けたい…>
<今やっと その入り口に
たどりついたと言う>
そうですけどね そりゃあって
再発とか転移とかいうことを
心配されないかん方が
いっぱいいる だけど
それを治せるようにするのが
この治療なんだし
それを治すようにするところまで
いって
初めてゴールですよね
<小林の視線は まだ先にある>
普通 ここまで上がんないよね
これが商売道具だからね
<世界には 数万人に一人しか
かからない病がある>
<患者数が少ないと 研究は後手に回る>
<人類の難問>
<タケダは挑む>
<京都大学iPS細胞研究所と共に
iPS細胞技術による治療法を世界に届ける>
<一体 俺は いくつになったら
たどりつけるのだろう>
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