「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”と政治との関わりについて21日、自民党の議員らが取材に応じました。一方 安倍元首相の妻、昭恵夫人は 自民党本部を訪れ、事件後初めて、今の思いを語りました。
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最愛の夫を突如奪われ、22日で2週間。昭恵夫人は21日、岸田首相や、安倍派の議員らにお礼の挨拶回りを行いました。涙ながらに次のように話したといいます。
安倍昭恵夫人
「まだ、主人はこの世に気持ちが残っているのではないかという気持ちがあって、いまだに信じられない思いです。ただ、主人が残したことはたくさんあるので、その種をまいた、それをぜひ皆さんが引き継いで、その種が開花していくように遺志を引き継いでいただければ」
凶弾に倒れた安倍元首相。事件をきっかけに浮き彫りとなっているのが、霊感商法などが社会問題化した「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”と政治家の関係です。昭恵夫人が訪れた安倍派のメンバーの中にも、教団との関係を指摘されている人物がいます。
その1人が、安倍派の幹部の下村博文議員です。教団の関連団体から献金を受けていたほか、自身が文部科学相を務めていた2015年には、教団の名称が「世界平和統一家庭連合」へと変更されています。これについて21日、「文化庁の部長の判断だった」と述べ、関与を否定しました。
安倍派会長代理 下村博文議員
「全く関わっていません。最終決定者が名称変更については部長。当時、大臣は私でしたけども、私の方に報告があったと」
安倍元首相を師と仰ぐ稲田朋美議員も、教団との関係を指摘されている1人です。21日、教団と関わりを持つことについてについて問われると――
安倍派 稲田朋美議員
「慎重であるべきだと思います」』
過去、自身のHPで“教団と関連のある団体のイベントに参加していた”という投稿をしていましたが、21日時点では閲覧できない状態になっていました。
安倍派 稲田朋美議員
「もう12年も前のことなんですけど、地元の支援者から多分、依頼を受けて、出席をして挨拶をした。(投稿を)消したということは、全くありません。昨年5月にホームページをリニューアル(した)。何か故意でどこか、その部分を消すとか、そういうことは全くやっていませんので」
そして、今回の参議院選挙で当選した、安倍元首相の元秘書官の井上義行議員です。選挙前、教団の友好団体が開いた集会に出席していました。
安倍派 井上義行議員
「私は、普通の政治家とは違うんです」
「投票用紙2枚目は?」
参加者
「井上義行―!」
教団との関係については、「賛同会員」だと説明しました。21日の安倍派の総会には、姿を現しませんでした。
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教団との関係は、野党でも指摘されています。
日本維新の会の足立康史議員は、2018年に教団の関連団体で講演を行っていたことが発覚しましたが、「関連団体とは知らなかった」などと謝罪しています。
足立議員のツイッターより
「不注意でした。二度と接点を持つことはありません」
日本維新の会の吉村副代表は19日――
日本維新の会 吉村副代表
「票をもらうために企業・団体にすりよるという政治はしないということを、ぼくら一生懸命、歯食いしばってやっていますので、(維新の議員が)『こういう理由で出席しました』というのは説明すべき」
立憲民主党は、教団による被害などを調査する対策本部を設置しました。共産党も追及するチームを立ち上げ、今後、国会で追及していく方針です。
(2022年7月21日放送「news every.」より)
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