大阪府・吉村知事生出演 「2類相当の見直しは?」(2022年7月30日)

■“2類相当からの引き下げ”をどう考える?
(高島)
その新型コロナに関してですが、一部報道で、政府が現在2類相当になっている扱いを見直す方針を固めたということです。見直すことで、濃厚接触者の調査などがなくなり、医療機関や保健所などの負担が軽減されたり、指定の医療機関以外でもコロナ患者の対応が可能になるということで、吉村さんも、これまでずっと「変えてほしい」と言い続けていましたけど、改めてどのようにお考えですか?

(吉村知事)
本当に国には早く判断してもらいたいと思います。これに関しては、僕はオール医療でこのコロナに対応しなければならないと思うんです。本当にインフルエンザ並みに感染が広がって、感染者の数が圧倒的に多くなってきている中で、やはりどの医療機関でも「基本的コロナには対応するんです、原則として」という国家方針を示さないと、どうしても医療が溢れるような状況になってしまいます。ここで言うと、指定感染症を見直して、指定の医療機関以外でも、どの医療機関でも基本的には対応するという、通常の医療の中に入れていく対応を僕はすべきだと思っています。重症化率も下がってきて、でも感染拡大力は強い、そして感染者の方も多くいらっしゃる中で考えると、やはりオール医療で対応する必要があるだろうと思っています。

(高島)
濃厚接触者に関しても、現在日本では、全ての感染者、そして濃厚接触者の把握を行っていますが、このあたりはどのように見直すべきだとお考えですか?

(吉村知事)
濃厚接触者の待機は僕は無くすべきだと思っています。濃厚接触者は自分が濃厚接触者だというのを分かっているわけですから、例えばマスクをきっちり行う、行動も仕事以外は、基本的に会食はやめておくなどいろんなルールを作った上で、自宅で待機して下さい、というのをやると、先ほどの医療機関の話ではないですが、いろんな社会機能も維持できなくなってくる、現実に九州で電車も止まったりしているわけですし、一方で許容性としても、これだけ感染も広がっている中で、濃厚接触者は陽性者ではありませんので。症状が出たら、もちろんこれは陽性者、でも症状が出ていない、そして陽性ではないという段階であれば、きちんとマスクをするとか、行動を非常に気を付けるというルールを作った上で、濃厚接触者は活動をするというくらいやらないと、なかなか社会全体としてはもたないし、そして対策をとることで他人にうつすリスクも、僕は最小限に抑えることが出来ると思っていますので、そういった対策をとりながら、このウイルスと共存していくということを考えなければならないと思っています。

(高島)
一部報道によりますと、第7波が収束したら見直しに着手する。ということなんですが、少し遅いのかなと感じますが、吉村知事はいかがですか?

(吉村知事)
いま現実に問題になってきているわけですから、感染がものすごく広がってきて、感染者の方も多く、例えば救急外来であったり発熱外来であったり、小児であったり、ひっ迫してあふれ出るような状態であるならば、これはもうオール医療で体制を取ろうよと、今の指定感染症は変えるというこの決断は国であれば出来るわけですから、これは我々が作っている制度なので、ウイルスの特性ではありませんから、判断1つで出来ますから、次の波が来るというような悠長な事は言わずに、今まさに目の前に問題があるわけですから、今僕は政府に判断をしてもらいたいと思います。

(高島)
そして2類相当を見直すことで、医療費の全額公費負担をどうするのか。という事も考えないといけないですよね?

(吉村知事)
厳密に言うと、2類か5類かという単純なものではなくて、今新型インフルエンザという指定になっていますので、公費のところは維持をするというような判断もできますので、実は2類と5類の間のような判断を本当はしなければいけなくて、公費の問題は当面は国で負担しましょうよ、という判断もできます。やはり僕が一番言いたいのは、これだけ感染が広がって重症化リスクも下がっている、でも一部の高齢者の方、一部のハイリスクの方には非常にリスクが高いので、そういった人たちをお守りしながらも、オール医療でこのウイルスと向き合うということを国として、リスクもあるんだよということも含めた上でしっかりと判断してもらいたい、方向性を示すべきだと思います。

サタデーステーション 7月30日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事