博多区で小3男児死亡 母親が無理心中図ったか

29日夜、福岡市のマンションで、9歳の男の子が倒れているのが見つかり、その後死亡しました。警察は母親が無理心中を図った可能性があるとみて調べています。

29日午後8時ごろ、福岡市博多区で撮影された映像です。

救急隊がブルーシートを広げて誰かを搬送する様子が確認できます。

消防には「別の部屋で男の子が倒れている」と通報がありました。

目撃した男性は「警察などが慌ててましたね。ただごとじゃないと思いました」

警察によりますと、29日午後7時40分ごろ、福岡市博多区にあるマンションの一室で、小学3年の田尾勇人君(9歳)が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。

勇人君の友人の父親は「日曜日も一緒に遊んでいた。普通の元気なお子さんだった。グランドの横を家族で散歩していた。仲良さそうで何も感じなかった」

警察は遺体の状況などから、殺人事件として捜査を始めました。

「今現場となったマンションに、鑑識が入っていきました」

捜査関係者によりますと、警察が駆け付けた際、部屋の内側から鍵がかけられていたということです。

そして部屋には、手首などを切るけがをした勇人君の母親がいて、血の付いた刃物が残されていたことが新たに分かりました。

警察は、母親が無理心中を図った可能性があるとみて、けがの回復を待って事情を聴く方針です。

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