政府の経済財政運営の指針となる、いわゆる「骨太の方針」が、きょう閣議決定されます。盛り込まれたのがこれからの成長戦略の要とも目される、次世代のネット、Web3.0です。
記者
「のぼりや演台など、現実世界さながらの風景が広がってますね」
週末、ネット上の仮想空間=メタバースで行われた演説会。日本の政党としてははじめての試みで、自民党の青年局が企画しました。
河野太郎広報本部長もVRゴーグルをつけ演台に・・・。
自民党 河野太郎広報本部長
「こうやってメタバースだと、たぶんみんな、きっといろんなところから来てくれてるんだと思うんだよね。北海道から来てる人、ちょっと跳んでみて。東北の人。あ、いたいた、跳んで」
メタバースやNFTなどを含む、次世代のインターネット、Web3.0。ネット世界の常識を覆す新たな成長分野とも言われ、自民党では一部の議員が集中的な議論を重ねてきました。
共有するのが現状への危機感です。
自民党デジタル社会推進本部 平将明本部長代理
「今、現状としてやっぱり、シンガポールをはじめ、外国に優秀な人材が流出をしているという現実がありますので」
日本のデジタル資産への規制や税制が足かせとなり、Web3.0に関わるスタートアップ企業の海外流出を招いているのです。
議員たちは総理とも面会し、「今のままではWeb3.0の時代に乗り遅れる」などと直談判してきました。
こうした働きかけに総理も・・・。
岸田総理
「Web3.0時代の到来を踏まえて、新たなデジタルサービス、こうしたことを取り込んでいく。このことが、この我が国のさらなる経済成長の実現につながっていくと確信しています」
きょう政府が閣議決定する、経済財政運営の指針、いわゆる「骨太の方針」には、Web3.0の推進に向けた環境整備を進めることや、暗号資産の審査基準の緩和などが盛り込まれました。
自民党デジタル社会推進本部 平将明本部長代理
「これからは、日本国政府、国家としての政策として位置づけられました。Web2.0でプラットフォーマーを生み出せなかった日本としてもですね、まだまだWeb3.0はいけると思ってますので、しっかりそこをフォーカスをあててですね、環境整備していきたいと思います」
世界各国が主導権を争う中、日本としても官民双方での取り組みを加速させたい考えです。
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