ブラームス:弦楽六重奏第2番

ブラームス/弦楽六重奏曲 第2番 ト短調 Op. 36
私は音楽に疎いので曲紹介はwikipediaに譲ります。
千葉県のとある吹奏楽部名門校部員が部活動に思い悩み飛び降り自殺しました。
私はオーケストラ名門校でチェロを始めました。コンクールに参加する学校で、「上手い」に注目し、「下手」はあまり受け入れられないような風潮があったように思います。高校や大学時代には名門オケを転々とし、いつしか「下手」である自分を意味のない存在と捉え、社会人になる頃には押し入れにチェロをしまう生活が続きました。
ある時、西東京のアマチュアオーケストラに誘われました。決して上手ではありませんでしたが、他者と時間を共有し、達成することの素晴らしさ、音楽の美しさを改めて感じ、演奏会の度に舞台上で泣き出す、といったおかしな人だったこと思い返します。
音楽に挫け、勇気を取り戻し始めた時に仲間と演奏した曲がこの曲でした。
迷路に迷い込んだような半音階の揺らぎで始まる第1楽章、北の大地を思わせるような、寒々しい雰囲気の2楽章。一つのテーマを様々な形で展開していく3楽章、細かな音があちこちで弾ける音の遊園地のような4楽章。
それぞれ仕事も価値観も異なる6人が集まり、時間と価値観を共有し、演奏を楽しむ。音楽は苦しみを生むものではないということを伝え、音楽に挫け思い悩む人が少しでも少なくなることを願いながら演奏致します。

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