強制わいせつは「事実無根」 大久保八千代町長会見

八千代町内の温泉施設で昨年8月、県外の50代女性の胸を触ったとして、県警に刑事告訴された同町の大久保司町長(77)が13日、同町内で記者会見し、「まったくの事実無根」と告訴事実を否定した。その上で告訴した女性らに対し、法的措置を検討したいとした。大久保町長は「引き続き町長として町発展に尽くしたい」との考えを示した。
 関係者らによると、昨年8月24日午後2時半ごろ、同町松本の温泉施設で開かれた歌謡ショー会場で大久保町長に胸をつかまれたとして、県外の女性が今年2月、大久保町長を強制わいせつ容疑で県警に刑事告訴、ショーを主催した町内の会社経営者も告発した。
 弁護士3人が同席した会見で、大久保町長はわいせつ行為を強く否定した上で、「当日はあいさつした後、招待客席に戻り、午後2時ちょっと前に会場を出た」「訴えた女性とは面識はなく、どこに座っていたかも分からない」などと述べた。
 さらに、県警の事情聴取を3回受けたことや歌謡ショーの際にビールを若干飲んだことなどを明らかにした。
 会見を開いた理由について、大久保町長は「多くの方々に心配を掛け、取材によって役場業務や家族の仕事(農業)に影響が出ている。話せることは説明したいと考えた」とした。この問題が取り上げられた9日の町議会一般質問では「発言は差し控えたい」と言及を避けていた。

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