「一定の成果」のハズが・・・ロシア軍の総司令官解任か?(2022年6月4日)

 軍事侵攻開始から100日が過ぎ、ロシアは「一定の成果が得られている」と主張しています。その一方でウクライナメディアは、4月に任命されたばかりのロシアの司令官が解任されたのではないかと報じています。

 ロシア軍がウクライナに侵攻してから100日・・・。ウクライナ東部ルハンシク州の要衝都市セベロドネツクでは、ロシア軍が攻勢を強めています。

 ロシア大統領府のペスコフ報道官は制圧を目指している東部ドンバス地方について・・・。

 ロシア大統領府・ペスコフ報道官(3日):「第一の目標は“ドネツク・ルガンスク人民共和国”の住民を保護することだ。一定の成果が得られている」

 一方、ルハンシク州のハイダイ知事は・・・。

 ルハンシク州・ハイダイ知事:「状況は困難だが、ロシア軍の制圧下にある約70%の地域からウクライナ軍は約20%を奪還した」

 これまでロシア軍の制圧されたセベロドネツクの20%をウクライナ軍の反撃により奪還したと明らかにしました。

 ウクライナ軍は南部ヘルソン州でもロシア軍を押し戻しているとみられ、一進一退の攻防が続いています。

 ロシア軍は本当に成果が得られているのでしょうか。

 ウクライナのメディア、キーウ・インディペンデントは3日、ロシア軍の総司令官・ドボルニコフ将軍が解任され後任にゲンナディ・ジトコ将軍が就いたと伝えました。ドボルニコフ将軍の解任理由は不明だとしています。

 ドボルニコフ将軍はシリアでの内戦を率いた際、民間人の犠牲をいとわない残虐行為に及んでいたとされる人物で、4月に就任したばかりでした。

 ロシアにとって対ナチス・ドイツの戦勝記念日の5月9日までにウクライナ東部の制圧を目指し、ロシア軍の態勢立て直しを図っていたとみられています。

 ニューヨークタイムズは先月31日、ドボルニコフ将軍が数週間姿を見せず、司令官を務めているのか疑問だと報じていました。

 ドボルニコフ将軍は航空部隊と地上部隊を連携させる試みをしていましたが、ロシア軍の欠点を修正できなかったと指摘しています。

 一方、後任に就いたとされるゲンナディ・ジトコ将軍は1965年生まれの56歳。ジトコ将軍もシリアでの内戦でロシア軍の司令として指揮を執った人物とされています。

 ロシア国防省はジトコ将軍について、「型にはまらず手際よく行動した」と高く評価しているといいます。

 ゼレンスキー大統領:「最も大事なことは我が国の人々はここにいる。100日間、国を守っている」

 ロシアに侵攻されてから100日。ゼレンスキー大統領は新たな動画を公開しました。

 ゼレンスキー大統領:「大統領オフィス長、ウクライナ代表団のリーダーはここにいる。首相、ポドリャク大統領府顧問はここにいる。私もここにいる」

 ゼレンスキー大統領は、侵攻が始まった翌日にも・・・。

 ゼレンスキー大統領:「首相、ポドリャク大統領府顧問はここにいる。私もここにいる」

 同じ場所とメンバーでほぼ同じセリフの動画を公開していました。

 ゼレンスキー大統領:「勝利するのは私たちだ。ウクライナに栄光を。英雄に栄光を」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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