シリーズ「SDGs」。今回は、同性カップルが「子どもを持つこと」について考えます。家族の形が多様化する中、精子提供により出産することを選んだ女性。パートナーと共に築く、「新たな形」を取材しました。
都内に住むレズビアンカップルのエリカさん(32)と信子さん(35)。2人の出会いは、同性カップルが集まる交流会でした。
「色んなLGBTQとか、色んな形の家族が集まるピクニックがあって、そこに行ったんですけど、そしたら彼女も来ていて、交流が始まって」(エリカさん)
2人の関係に法的な裏付けはありませんが、“家族”として暮らしています。エリカさんには前のパートナーとの間に子ども(8)がいて、信子さんも妊娠中です。
「いま7か月。ずっと待っているよね」
信子さんは海外の精子バンクから有償で精子提供を受けました。
「人種が何系なのか、民族がどこなのか、身長とか瞳の色、子どものころの写真とか、その人の祖先のことも出てきて。私たちの子どもなので、私のルーツのヒスパニック系の血が入ってほしいというのがあって、精子バンクを利用したっていうのもある」(エリカさん)
「半分、自分の子どもが生まれてくることになると思うけど、血がつながらない中で彼女(エリカさん)は子育てしていくことになる」(信子さん)
子どもが将来、遺伝的な父親である“提供者”に会いたいと願っても、会うことはできません。
「出自を知る権利はまだまだ議論されていて、すごく難しい問題だと思う。どんな人か知りたいと思っても、そのときに出てくる情報量はそんなに多くはないと思う。ただ、その中で子どもたちが納得できるように、自分たちもきちんと誠実に向き合っていきたい」(エリカさん)
エリカさんも知人からの精子提供を受けて出産しています。2人は、エリカさんの子どもにも本人の出自について包み隠さず話すことにしています。
同性婚が法律で認められていない日本では、同性カップルが子どもを持つことは想定されていません。例えば、特別養子縁組は婚姻関係にある夫婦にしか認められないなど様々なハードルがあり、多くの当事者にとっては現実的な選択肢ではありませんでした。
「10年前はマイノリティだった。(子どもが)欲しいと思っても、夢物語みたいな」(信子さん)
「今ほど情報はなかったし、ネットで調べても全然でてこない」(エリカさん)
「みんな10年越しくらいで実現してきた」(信子さん)
支援団体では、受け入れてもらえる病院があるのかなど、問い合わせが増えているといいます。
「この1、2年がやはり凄く急増していて、月に1、2回、子どもが欲しいです、どうしたらいいんですかという問い合わせがあったんですけど、今は多くなっていて、2日、3日に1通のペースで問い合わせいただいている状況です。これが正しいやり方ですというのがない状況。一緒に考えていったりとか、こういう人たちがいたよって繋げたりとかしています」(一般社団法人「こどまっぷ」 共同代表 長村さと子さん)
今年2月。
「無事に生まれて、ほんとにホッとしています」(信子さん)
信子さんは2690グラムの女の子を出産しました。
「家族っていうのは血のつながりによらなくても、すごく愛情をもって、自身も愛情を感じて育っていけるっていうところは、すごく大事にしたいと思っているところです」(エリカさん)
(30日15:40)
#同性カップル #出産 #家族
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