レバノンの首都ベイルートで大規模爆発 死者70人超、2700人以上が負傷

【カイロ=佐藤貴生】レバノンの首都ベイルートで4日発生した大規模な爆発で、ロイター通信は70人以上が死亡し、2750人を超える負傷者が出たと伝えた。原因は特定されていないが、内務当局は現場周辺に発火しやすい物質が数年前から保管されていたとしている。
 爆発は4日夕、ベイルートの市街地に近い港湾部で発生した。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、ベイルートの上空で大きな煙が上がる映像を放映した。
 新型コロナウイルスの感染者への対応に追われるなかでベイルートの病院だけでは対応できず、負傷者は市外にも搬送された。レバノンのディアブ首相は「責任がある者には代償を支払わせる」と述べ、原因を徹底究明する方針を示した。被害の大きさから非常事態宣言の発令も検討されているもようだ。
 レバノンでは昨秋以降、破綻状態の経済に反発するデモが頻発している。同国ではイランに近いイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが影響力を維持し、隣国イスラエルとしばしば交戦しているが、イスラエルの当局者は爆発への関与を否定、支援の用意があると表明した。(映像提供 ロイター)

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