ウクライナ各地で攻防が続く中、北部のチョルノービリ原発ではロシア軍が撤退。
一方、南東部マリウポリでは、激しい戦闘が続いている。
激しい戦闘が続く、ウクライナ南東部のマリウポリ。
子どもも含め5,000人が死亡したとも伝えられる中、「ドネツク人民共和国」と名乗る親ロシア派武装勢力は3月31日、マリウポリで“地方行政府”をつくると宣言。
実効支配への準備を進めているとみられている。
そのマリウポリで、ロシア側が設置を発表していた人道回廊が開かれ、住民の避難が始まった。
マリウポリ当局によると、住民およそ2,000人が西側にあるザポリージャに向けて、40台余りのバスに乗り込み出発。
避難には国際赤十字も関わり、多くの自家用車も一緒に移動しているという。
ただ、マリウポリにはおよそ17万人の市民が取り残されているとみられていて、どこまで避難が進むかが焦点。
一方、北部のチョルノービリ原発では、ロシア軍が撤退したことが明らかになった。
地元メディアは、「ロシア兵が原発近くでの作業で被ばくし、ベラルーシの病院で治療するために撤退した」と報じているが、アメリカ国防総省は、「撤退はロシア軍の再配置の一環とみられる」と分析している。
各地で攻防が続く中、激しい光と爆発音。
これは1日早朝、ウクライナとの国境に近いロシア西部ベルゴロド州で撮影されたとする映像で、ウクライナのメディアが公開した。
ロシアのベルゴロド州当局は、石油貯蔵施設がウクライナ側に攻撃されたと主張した。
一方、ウクライナ大統領府の顧問は1日、「われわれは、わが国の領土内で防衛的な軍事作戦を展開している。ロシア領内で起こったことはロシア指導部に責任がある」と述べた。
こうした中、ロシアとウクライナによる停戦交渉が、日本時間の1日夜、オンラインで始まった。
しかし、交渉を前にロシアのプーチン大統領が「停戦の条件はまだ成熟していない」と述べたと伝えられるなど、情勢は不透明なまま。
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