東京の感染者 3日連続で前週超え“第7波”可能性は?(2022年3月29日)

 29日、東京の新型コロナウイルス感染者は7846人と3日連続で前の週よりも増加しました。すでに第7波に向かっているのでしょうか。専門家の解説からひも解きます。

 新型コロナの新規感染者数に、このところ心配すべき傾向が・・・。

 第6波がピークから下降をみせるなかで、東京も含めて再び上昇に転じるところが続出。特に沖縄県では人口10万人あたりの感染者数が、その東京をも上回る394.01人と全国トップに。一体、何が起こっているのでしょうか。

 国立感染症研究所所長アドバイザリーボード・脇田隆字座長:「今後、BA.2系統に置き換わることで上昇圧力になるということ」

 東京都・小池百合子知事:「BA.2への置き換わりもすでに一気に38.5%まで進んでいる」

 オミクロン株の亜種である「BA.2」。その感染力は主流である「BA.1」より1.8倍高いといわれています。

 3月5日にBA.2が初確認された沖縄県。第2週までは感染者数は下降傾向でしたが、16日以降は、ほぼ前の週の感染者数を上回り、再び増加傾向に転じているのが分かります。

 沖縄県・玉城デニー知事:「BA.2の市中での広がりが懸念されます」

 専門家のなかでは、5月にはBA.2が全体の100%近くまで広がるとの予測もありますが、新たなBA.2による第7波が近付いているのでしょうか。

 順天堂大学大学院感染制御科学・堀賢教授:「病原性がそれほど強いわけじゃないので、入院患者もそれほど増えずに、人流増加の影響で少し増えるかなという程度で終わると思うんですね。すごく感染力が強いために第7波がドーンと第6波並みに増えるかどうか?というと『そこまではいかないかな』とは思っていますね」

 堀教授によりますと、現在の感染者数増加は年度末の歓送迎会などの影響でゆっくりと増え始めている状態で、BA.2への置き換わりが大きな原因ではないそうです。ただ、感染制御学の専門家として、こんな懸念も・・・。

 順天堂大学大学院感染制御科学・堀賢教授:「次の『新しい変異株』が出てくる可能性を考えないといけない」

 順天堂医院では現在、病床使用率は30%程度だそうですが、もう「次の変異株」を警戒する時期でもあるそうです。

 順天堂大学大学院感染制御科学・堀賢教授:「過去の例を見ると、大体4カ月前後ぐらいで新しい変異株が出てきましたよね。もし、病原性が高いものが出てくるとたくさん入院することになって、医療提供体制にすぐ影響が出ると」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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