【インタビュー】映画『エッシャー通りの赤いポスト』インディーズ映画の舞台裏を学ぶ/ゲスト:園子温監督

自主映画からキャリアをスタートさせ、『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』など、強烈な個性がほとばしる傑作、怪作を次々に生み出してきた園子温が、インディーズ映画に帰ってきた!「忘れていた感情がもどってきた」と語る最新作『エッシャー通りの赤いポスト』は、自身が映画を作ることで原点回帰を遂げた、映画愛にあふれる瑞々しい青春群像劇だ。「無心で映画を撮る楽しさを久々に味わった」という園監督に今、現在進行形の気持ちを聞いた。

<Contents>
0:08 なぜ、インディーズ映画に戻ったのか
1:09 ワークショップがなぜ映画制作に?
1:37 日を追うごとに映画への情熱が湧いてきた
2:38 ワークショップ、本作の撮影を通して感じたこと
3:45 園監督の聖地“豊橋市”の商店街への思い
4:55 園監督はこれからどこへ向かっていくのか
5:56 もしも願いを叶えてくれる赤いポストがあったら?

<園子温監督/プロフィール>
1961年愛知県豊橋市生まれ。デビュー作『俺は園子温だ!『(85)と翌年の『男の花道』がPFF(ぴあフィルムフェスティバル)に入選。以後、『自転車吐息』『自殺サークル』『紀子の食卓』などの作品を制作し、世界的にも注目される存在に。『愛のむきだし』(08)で第59回ベルリン国際映画祭カリガリ賞、国際批評家連盟賞をW受賞。『ヒミズ』(11)で主演の2人(染谷将太&二階堂ふみ)が第68回ヴェネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞。『地獄でなぜ悪い』(13)で第38回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門観客賞を受賞。そのほか『冷たい熱帯魚』『恋の罪』『希望の国』など問題作を次々と手掛け、2021年には『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』で念願のハリウッドデビューを果たした。

<作品概要>
2019年に心筋梗塞で生死の境をさまよった園監督にもたらされたのが、劇作家の松枝佳紀が主催する「アクターズ・ヴィジョン」からのワークショップの誘いだった。役者の卵たちに少なくない額を負担させて行なうワークショップには抵抗があったという園監督だが、受講者全員が出演する映画も同時に撮るのであれば、出演実績が残る上に、映像の世界で演じる上で欠かせない“カメラの前での芝居”を学ぶことも出来る…。かくして始まった「園子温による役者のための実践的ワークショップ」には、わずか2週間で697名の応募があり、最終51名の役者たちが選抜された。園監督がワークショップのために用意した脚本『エッシャー通りの赤いポスト』は、映画「仮面」に出演するため様々な境遇の人々が思いを募らせて応募用紙をポストに投函し、オーディション会場に集う物語。

@2021「エッシャー通りの赤いポスト」製作委員会

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