ロシアによるウクライナ侵攻の影響は、戦線から遠い南西部の地域経済にも及んでいます。
記者
「チェルノフツィの中央市場に来ています。看板猫のマニューシャは泰然としていますが、ロシアの侵攻の影響はじわりと広がってきています」
市民の台所であるこちらの市場、野菜や果物が並び、おいしそうな肉もそろっていますが・・・
精肉店
「懐事情が厳しくなったんでしょう。お客さんが本当に来ないんです」
地元の川や湖でとれた魚を売る鮮魚店でも・・・
鮮魚店
「(売上は)3分の1になりました」
先行きの不安や景気の悪化から、客が財布のひもを締めているようです。
こちらは農家がチーズや牛乳など乳製品を売りに来るコーナー。侵攻前は売り手がぎっしりいたそうですが、今は空きスペースが目立ちます。売りに来ない人たちが増えているのです。
酪農業 ヴァシリナさん
「みんな道路で来るのが大変なんです。ガソリンも高いし検問もありますからね」
同業者の中には牛乳を避難民や軍に提供していてここでの販売にまで回せない人もいるそうです。穀物などを売るルドミラさんも、物流のスローダウンの影響を被っています。扱う商品の多くは戦闘が激しい東部から来ているからです。
穀物など販売 ルドミラさん
「悪夢です。悪夢ですよ。プーチンはウクライナを放っておいてほしい。欲しいのは平和です。プーチンは必要ないです」
ロシアへの不信感から人道回廊や停戦交渉にも期待していません。
穀物など販売 ルドミラさん
「全く信用できません。プーチンは全く信用できません。プーチンが私たちの街をめちゃめちゃにしている」
(10日14:54)
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