ロシア軍 小児病院を空爆 「人道回廊で合意の停戦期間中」[ウクライナ侵攻]

ロシア軍が9日、ウクライナ南部のマリウポリにある小児病院を攻撃し、大きな被害をもたらした。

ウクライナ側は、攻撃は「人道回廊」のために合意された、停戦期間中に行われたとしている。

激しい爆音のあと、建物の後ろで立ち上がる大きな煙。

ウクライナ当局によると9日、マリウポリにある産科と小児科が入る病院が、ロシア軍の空爆を受けた。

病院の窓は完全に破壊され、車は焼け焦げているほか、地面には空爆によってできたと思われる巨大な穴もあった。

病院内を撮影した男性「産院が攻撃された。ロシアのひどい攻撃だ。誰かいますか? 血だらけだ…」

死傷者の数は明らかになっていないが、ウクライナのゼレンスキー大統領は「子どもががれきの下敷きになっている」として、ロシア軍の残虐さを非難した。

地元の州知事は、「攻撃は『人道回廊』のために合意された停戦期間中に行われた」と述べた。

9日、マリウポリを含む10のルートで「人道回廊」が設置され、ウクライナ側によると、あわせて4万人が避難したということだが、一部のルートで攻撃があり、市民が退避できなかった。

またウクライナ当局は、「ロシアの軍事行動によって、チェルノブイリ原発が停電した」と発表した。

ウクライナのクレバ外相は、予備の電源が48時間しかもたないとして、使用済み燃料の冷却機能がなくなれば、放射性物質が漏れ出すおそれがあると警告した。

ただ、IAEA(国際原子力機関)は、停電後も冷却に問題はないとしている。

FNNプライムオンライン
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