ロシア軍が包囲を続ける南東部マリウポリ。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチが「3000人を超える市民が死亡した可能性がある」とするなか、まもなく日本に向け演説を行うゼレンスキー大統領が日本時間けさ公開した映像でこう訴えました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシア軍が包囲するマリウポリでは、約10万人が非人道的な状況に置かれている」
ウクライナ側が公開したマリウポリの映像ではロシア軍との激しい戦闘の様子が映し出されています。
ロシアメディアも現地を取材。そのとき・・・。
「立たないで、伏せたままこっちに来い!」
ロイター通信はさきほどウクライナ側の発表として、“ロシア軍の侵攻後子ども121人が死亡した”と伝えました。国連が「生き地獄」とも表現したウクライナ。停戦への兆しは・・・。
ロシア軍とウクライナ軍の激戦地となっている南東部マリウポリ。
アメリカ国防総省は22日、「激しい砲撃が続いている」とし、ロシア軍がこの24時間でアゾフ海から市街地に向け砲撃している可能性が高い、との分析を明らかにしています。
国連 グテーレス事務総長
「ロシアによる攻撃がもたらす唯一の結果は、より多くの人の苦しみとさらなる破壊、そして恐怖である。ウクライナの人々は生き地獄を耐えている」
国連のグテーレス事務総長はロシア軍の侵攻から24日で1か月となるのを前に会見しロシア軍の侵攻は「国連憲章に違反している」と改めて批判。「この戦争を終えるためにあと何人の命が失われなければいけないのか」と訴え一刻も早い和平交渉への移行を促しました。
ロシアとの停戦交渉についてゼレンスキー大統領は・・・。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「停戦交渉は非常に困難で時に対立もある。しかし一歩ずつ前進している」
「交渉はさまざまなレベルで行われている」とし、停戦に向けロシアを説得するため努力を続けていると強調しました。
一方で、アメリカからはこんな報道が。
米CNNテレビ
「ベラルーシ政府がウクライナへの攻撃を正当化するため環境を整えている」
アメリカのCNNがNATO=北大西洋条約機構の高官の話しとして“ベラルーシが近くウクライナへの侵攻に加わる可能性が高まっている”と伝えたのです。ただ、アメリカ国防総省は「ベラルーシに侵攻に向けた特別な動きはない」と否定しています。
さらに、ロシアのペスコフ大統領報道官はCNNとのインタビューで「どんな状況になればロシアは核兵器を使用することになるのか」と問われ・・・。
ロシア ペスコフ大統領報道官
「ロシアが国家存亡の脅威にさらされれば、(核兵器の使用は)あり得る」
「国家存亡の脅威にさらされれば」との条件付きながら核兵器使用の可能性までも排除しない考えを示したのです。
こうしたなか、アメリカのバイデン大統領は24日に行われるNATOやG7の首脳会合に出席するためベルギーのブリュッセルを訪問します。
アメリカ サリバン大統領補佐官
「バイデン大統領は同盟国と共にロシアにさらなる制裁を科し、制裁逃れを取り締まり、強固な制裁を確実に行うため、いまの制裁を強化する」
バイデン氏はそこで新たな経済制裁を発表し、ロシアへの圧力を強めたい考えですが、その間にも市民への被害は広がり続けています。
(23日16:56)
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