「プーチンは戦争犯罪者」1000人以上暮らす避難所に空爆・・・止まらない“市民への攻撃”(2022年3月17日)

ウクライナ南東部の都市マリウポリで16日、1000人以上が避難する劇場が、ロシア軍の空爆によって破壊されました。生存者がいるとのことですが、犠牲者の数は分かっていません。ロシア軍は関与を否定しています。

止まらない“市民への攻撃”に、ウクライナが提訴していた国際司法裁判所は・・・。

ICJ国際司法裁判所、ドナヒュー所長:「ロシアが先月24日に開始したウクライナでの軍事行動の即時中止を求める。ロシアは指揮下にある軍隊、非正規部隊、組織、個人が軍事作戦を助長するような行動を取らせてはならない」

ロシアは審理に出席しておらず、実効性があるかは不透明ですが、国際社会の批判はより一層、高まることになります。

アメリカ、バイデン大統領:「(Q.プーチンは戦犯かどうか)あぁ、彼は戦争犯罪者だと思う」

状況改善に向けた頼みの綱は、停戦協議。17日にも行われるとされていますが、両国は・・・。

ウクライナ、ポドリャク大統領府顧問:「ロシアの態度は大きく軟化した。近日中に停戦合意に至ると確信している」

ロシア、プーチン大統領:「ロシアは停戦協議を実現させるため最善を尽くした。命を守るためなら、どんな機会も生かすべきだからだ。だが、西側諸国から“ロシアつぶし”を命じられたウクライナ政権にとっては、自国民の運命などどうでもいいのだとよく分かった」

その間にも、こぼれ落ちていく多くの命。マリウポリには、限界が近付いています。命を救おうと闘う現場にも、ロシア軍は容赦なく襲いかかります。

医師:「他の病院は爆破されました。ここが負傷者を受け入れる唯一の病院になりました」

女性:「助けてください。ここは人々が暮らす街です。私には理解できません。これはジェノサイドですか」

ロシアによる侵攻が始まった日、マリウポリ育ちのユリヤさん(17)と家族の平穏な日々は一変しました。

ユリヤさん:「その日の朝、母に『戦争が始まった』と起こされ、すべてが始まりました。窓を板でふさいでいましたが、爆撃を受けました。窓が枠ごと剥がれ落ち、室内の扉も真っ二つに割れました。すべてが灰に包まれ、窓の近くにあったものは粉々になりました」

故郷マリウポリから避難することを決めたユリヤさん。車でザポリージャを目指すなか、待ち受けていたのは、ロシア兵の検問でした。

ユリヤさん:「ロシア兵はスマホのやり取りや写真をすべて確認しました。破壊された家や、燃えた家の写真は削除させられました。ロシア兵は『なぜこんな写真を撮影したんだ。これが真実と言えるのか。自分たちは見ていない』と詰め寄ってきました」

10時間かけ、自身はなんとか避難することができました。気になるのは、マリウポリに残った祖父母の安否です。

ユリヤさん:「祖父母はマリウポリに残ることにこだわりました。今も向こうにいて、連絡が取れません。とても悲しいです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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