きょう午後にも停戦交渉へ ロシア軍によるウクライナ侵攻、プーチン政権強気も足もとで広がる不満【モスクワ中継】

ロシア軍の侵攻が続くウクライナ情勢です。焦点となっているロシアとウクライナによる停戦交渉は、日本時間きょう午後にも行われる見通しです。モスクワ支局から中継です。

一時は調整が難航し、実現が危ぶまれていた停戦交渉ですが、ここにきて実現する見通しとなりました。

ロシアメディアなどによりますと、両国の停戦交渉は現地時間28日朝からベラルーシ南東部ホメリ州のウクライナとの国境付近で行われる見通しです。ウクライナ側の代表団は、ポーランド経由で現地入りしているということです。

停戦交渉をめぐっては、ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、「前提条件なしでの協議」に合意したとする一方、「交渉の結果には期待していない」とも述べ、難しい交渉になるとの見方を示しています。

ロシア側は、これまでにウクライナ軍の軍事施設1000か所以上を破壊したと発表。これに対し、ウクライナ側は第二の都市ハリコフで州知事がロシア軍を撃退と主張するなど、各地で激しい攻防となっています。こうした中、プーチン大統領は27日、NATO=北大西洋条約機構の攻撃的な発言を理由に「軍の抑止力を特別戦闘態勢にする」と表明。この抑止力は核兵器を意味するとみられます。

ロシアとの連携を強めるベラルーシではこの日、憲法改正をめぐる国民投票が行われ、賛成多数となっていて、核兵器を配備することが事実上可能になっています。

欧米へのけん制を強めるロシアですが、その足もとでは、反戦デモが続いています。軍事侵攻後、4日連続で各地でデモが行われ、人権団体によりますと、これまでに全国で5900人あまりが拘束されています。

プーチン政権はメディアやSNSなどへの規制を強め、抗議の声を力で抑え込む姿勢ですが、欧米からの厳しい経済制裁により国民の不満は一層高まりそうです。
(28日11:10)

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