ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐり開かれている国連総会の緊急特別会合で2日、ロシアを非難する決議が141か国の賛成により採択されました。
国連総会の緊急特別会合は先月28日から3日間にわたり開かれ、各国からロシアに対する非難の声が相次ぎました。
アメリカの国連大使はロシア兵に対し、「あなた方の指導者は嘘をついている。戦争犯罪を犯してはならない。武器を置いてウクライナから去るためにできる限りのことをしなさい。この戦争は一人の男の選択によるものだ」と語りかけ、プーチン大統領を厳しく批判したうえで、決議案への賛成を呼びかけました。
決議案は、ロシアによる軍事侵攻を「国連憲章に違反する」として、「ロシア軍の即時撤退」を求めるものです。
ロシアの大使は、採決直前、改めて軍事侵攻を正当化した上で、「この決議案で我々の軍事活動を終わらせることはできない」と述べました。
採決ではロシアやベラルーシなど5か国が反対、中国など35か国が棄権しましたが、141か国の賛成により決議が採択され、国際社会におけるロシアの孤立が強調される形となりました。
(2022年3月3日放送)
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