スターリングラード攻防戦

スターリングラード攻防戦, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=15739 / CC BY SA 3.0

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#1942年のソビエト連邦
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スターリングラード攻防戦(スターリングラードこうぼうせん、英語: Battle of Stalingrad, 1942年6月28日 – 1943年2月2日)は、第二次世界大戦の独ソ戦において、ソビエト連邦領内のヴォルガ川西岸に広がる工業都市スターリングラード(現ヴォルゴグラード)を巡り繰り広げられた、ドイツ、ルーマニア、イタリア、ハンガリー、およびクロアチアからなる枢軸軍とソビエト赤軍の戦いである。
スターリングラードは元来ドイツ軍のブラウ作戦における副次的目標の一つに過ぎなかったが、史上最大規模の市街戦に拡大した。
緒戦は枢軸軍側の優位に進み、市街地の90%以上を占領したものの、最終的にはソ連軍側の反攻により、ドイツ第6軍を主軸とする枢軸軍が包囲され、降伏した。
独ソ戦の趨勢を決し、第二次世界大戦の転換点の一つとなった。
米国の軍史家イヴァン・ミュージカントはこの戦を「ミッドウェイ海戦、エル・アラメインの戦い、第三次ソロモン海戦」と同じく第二次世界大戦の転換点であると位置づけている。
死傷者数はソンムの戦いなどの第一次世界大戦の激戦を超える規模で、枢軸側が約85万人、ソビエト側が約120万人、計200万人前後と見積もられた。
街は瓦礫の山と化し、開戦前に60万を数えた住民が終結時点でおよそ9800名にまで減少した。
バルバロッサ作戦に着手したドイツ軍は、1941年12月に首都モスクワの攻略タイフーン作戦を試みたが、補給の限界や冬季ロシアという気象条件に遭遇して失敗した。
一方、モスクワ前面でのドイツ軍の敗退を過大評価したスターリンは、追い討ちをかけるべく反転攻勢を命じ、ソ連軍は1月にレニングラードからクリミアまでの全戦線で攻勢をかけた。
しかし、それは戦力や補給能力を超えたものであり、攻勢は失敗して戦線に若干の凸凹をつけた程度で終わり、雪解け期を迎えた。
一方、ドイツ軍は大きな損害を出したものの、ノブゴロド、スモレンスク、ハリコフといった重要地帯を維持した。
なお、ハリコフの南方にはソ連軍の大きな突出部が形成された。
雪解け期の間、独ソ両軍はさらなる戦略を検討したが、ソ連軍は突出部を利用して南北からハリコフを挟撃し、奪還するという春季攻勢を立案した。
一方、ドイツ軍は夏季攻勢プランとして、ブラウ作戦を立案したが、その前の準備的作戦として、ソ連軍突出部を裁断するフレデリクス計画を策定していた。
両軍が次の展開に向けた動きを策定する中、先に作戦準備を完了したのはソ連軍で、南西方面軍(セミョーン・チモシェンコ元帥)は1942年5月、ハリコフ奪還を狙った春季攻勢を開始した。
しかし、ドイツ軍の第6軍と第1装甲軍による突出部後方での南北からの挟撃により、突出部から前進したソ連軍の攻勢部隊は後方を遮断されて壊滅した(第二次ハリコフ攻防戦)。
こうしてロシア南部戦域での独ソの軍事バランスはドイツ軍有利に傾き、ソ連軍はドン河を目指して撤退を開始することとなった。
ブラウ作戦の第一段階ではドン川西岸でソ連軍を撃破し、第二段階では、攻勢軸を2つに分け、一つはスターリングラード近郊でボルガ河に到達し、一つは、ロストフを通過して、コーカサス地方を南下して、マイコープ、グローズヌイ付近の油田を占領し、最終的にはバクー油田を占領するものであった。
背景には、前年の対米宣戦を踏まえ、できるだけ早くソ連を降伏に追い込みたいというドイツの戦争指導部中枢の思惑があった。
さらにコーカサスの占拠により、当時世界最大級だったバクー油田からの石油供給を断ち切ることでソ連の戦争継続能力に打撃を与え、降伏に追い込むことを図った。
そうした中、作戦準備の最終段階となっていた6月18日に、第23装甲師団の首席作戦参謀ヨアヒム・ライヘル少佐は、ブラウ作戦の命令書を所持したまま軽飛行機で敵状偵察を行ったが、敵陣内で乗機が撃墜された。
ドイツ軍は機密文書も回収できなかった。
これは、師団長や第40装甲軍団長および参謀長が軍法会議にかかるほどの重大事件で、その不首尾にヒトラーは激怒したが、変更する時間的余裕がないため作戦はそのまま進められた。
南方軍集団は6月28日にクルスク方面からドン河に向かって南東に攻撃を開始した。
まず、ドイツ第2軍と第4装甲軍、およびハンガリー第2軍が左翼となってドン河…

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