アメリカ、ヨーロッパ、ウクライナが軍事支援を強化ドイツも武器を提供:日本経済新聞

【ワシントン=中村亮、パリ=白石徹】米欧諸国は、ロシア軍と戦っているウクライナ軍への軍事支援を徐々に強化していく。米国は、新しい兵器を支援すると発表した。慎重なドイツは振り返って対戦車砲を引き渡すことにしました。フランスはまた、「防衛に必要な」兵器を提供すると発表した。自軍を派遣する代わりに、ロシアの反発を恐れてウクライナとの連帯を示しようとした。バイデンの米国政権は、ウクライナと東欧諸国と人道主義を擁護している
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【ワシントン=中村亮、パリ=白石透冴】ロシア軍と交戦するウクライナ軍に対し、米欧各国が相次ぎ軍事支援を強化する。米国は新たな武器支援をすると発表。慎重な構えをみせていたドイツは一転して対戦車砲などを渡すことを決めた。フランスも「防衛に必要な」武器を提供すると表明した。ロシアの反発を恐れ自国兵は送っていないが、ウクライナとの連帯を示そうとしている。

バイデン米政権がウクライナや東欧諸国に防衛や人道支援を実施するため64億ドル(7400億円)規模の予算を承認するよう議会に要請したことが26日、分かった。政権当局者が明らかにした。ウクライナ情勢の緊迫が長期化すると判断して予算確保を急ぐ。

64億ドル規模の予算とは別に、ブリンケン米国務長官は26日、ウクライナに対して3億5000万ドルの武器支援を新たなに実行すると発表した。議会承認は不要で直ちに実施する。対戦車ミサイル「ジャベリン」の提供が含まれる見通しだ。

ブリンケン氏は声明で「ウクライナ国民が勇敢で誇り高き独立国家を守るなかで、米国がウクライナ国民と連帯することを改めて鮮明に示す」と訴えた。

ドイツ連邦軍は対戦車砲を1000発、携帯可能な地対空ミサイルの「スティンガー」を500発、それぞれウクライナに提供する。ショルツ独首相は26日、ツイッターで「ウクライナを支えるのは我々の責務だ」などと発信した。

ドイツはこれまでエネルギーで依存するロシアの刺激を避けることなどを理由に、ウクライナへの武器供与を拒み続けてきた。代わりにヘルメット5000個を供与し、国内外で強い批判を浴びていた。

フランスも大統領府関係者が26日、ウクライナに武器を送ることを明らかにした。「防衛に必要な武器を提供する。ロシアにとっての戦争の代償を大きくして、失敗させるのが目的だ」などと語った。取り扱いが難しい高性能の武器は使うのに訓練を要するために、提供対象から外れる見通しだ。

ジョンソン英首相も同日「英国はウクライナを支持する」とツイッターで発信し、武器をウクライナに送ったと明らかにした。オランダのルッテ首相は同日、既に輸送中のスティンガー200発に加え、さらに追加で武器を送ると明らかにした。ベルギーも機関銃2千丁などを支援するほか、チェコ、スロバキア、ポーランドなども武器供給を順次進めている。

一方、ロシア軍は兵数でもウクライナ軍を圧倒しており、武器を提供したからといって戦況に与える影響は限定的だとの見方がある。ロシア軍の攻撃は全土に及んでおり、各前線に武器が効率的に届くのかなどの不透明な部分もある。

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