イギリス外務省は「ロシアがウクライナに親ロシア政権を樹立することを画策している」とし、その指導者候補としてウクライナの元議員の名前を挙げました。
イギリス外務省は22日、「ロシア政府がウクライナの中央政府に親ロシアの指導者を据えることを画策していることを示す情報がある」と指摘。ウクライナの元議員のムライェフ氏が「新たな指導者の候補と見られている」と名指しする異例の声明を発表しました。
さらに、ロシアの諜報機関とつながりがあるとして、親ロシア派のヤヌコビッチ政権で首相など要職を務めた4人の政治家の名前を挙げ、このうち数人は「ウクライナへの攻撃計画に関与しているロシアの諜報機関員と接触がある」としています。イギリスメディアによりますとこの4人はロシアに亡命しているということです。
トラス外相は「今回の情報はいかにロシア政府がウクライナの政権を転覆させようと活動しているかを明らかにするもので、ロシア指導部の考え方がわかる」とコメントしています。
名指しされたムライェフ氏はロシア寄りの論調で知られるテレビ局のオーナーでもありますが、発表についてイギリスの保守系テレグラフ紙に「あまりに馬鹿らしくて理解しがたい」と否定しています。
一方、ロシア外務省は23日、ツイッターでイギリス外務省の声明は「フェイクだ」と否定。「ウクライナをめぐる緊張を高めているのはNATO=北大西洋条約機構であることを改めて示した」と主張しています。(23日20:31)
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