IS指導者バグダディ氏が自爆死“米の作戦”成功?(19/10/28)

過激派組織「イスラム国」の最高指導者・バグダディ容疑者が死亡したとトランプ大統領が発表しました。何度も死亡説が上がるなか、果たして今回は本当なのでしょうか。疑問の声も上がっています。

 トランプ大統領:「アメリカは世界最悪のテロリストの指導者を処罰した」
 27日、ホワイトハウスでトランプ大統領は米軍特殊部隊の作戦によってイスラム国の最高指導者・バグダディ容疑者が死亡したと発表しました。
 トランプ大統領:「我々は8機のヘリコプターで着陸した。飛行時間は1時間10分ほどで非常に危険な飛行だった」
 26日夜、シリア北西部イドリブ県にあったバグダディ容疑者の潜伏先を急襲。トンネル内に逃げ込んだバグダディ容疑者を軍用犬が追い詰めていったといいます。
 トランプ大統領:「バグダディはトンネルの行き止まりに追い詰められた。泣き叫びながら、3人の子どもを死への道連れにして」
 アルカイダ系のテロリストとして活動していたバグダディ容疑者。2013年、イスラム国の前身組織を設立すると、翌年にはイラク、シリアの一部の地域を支配して「国家樹立」を宣言。プロモーションビデオを作成し、ネットなどで公開。世界各地でのテロを呼び掛けたほか、兵士のリクルート活動なども行いました。
 また、日本人を含む多くの外国人を人質に取り、殺害する映像をネット上に公開するなど世界に衝撃を与えました。ところが2年前、アメリカが支援する部隊などによる掃討作戦で支配地域を失い、バグダディ容疑者らは逃亡生活を送っていました。今年の4月には5年ぶりに映像も公開されました。
 「イスラム国」最高指導者・バグダディ容疑者とされる男:「異教徒との戦いは最後の日まで続くだろう。神は私たちに戦い続けるよう命じたからだ。勝利を得るためではない」
 そして、今回の急襲作戦によってバグダディ容疑者は死亡。その一部始終をペンス副大統領らとホワイトハウスの指令室で見守ったというトランプ大統領は「まるで映画のようだった」と話しています。
 トランプ大統領:「きょうの出来事は我々がイスラム国の残留テロリストを最期まで追い詰めることを改めて示すものだ。だからこそ、彼は犬のように死んだのだ。彼は臆病者らしく死んだ」
 トランプ大統領の発表に日本政府は・・・。
 菅官房長官:「本件は中東地域の平和と安定に向けた重要な一歩と考えており、国際的な過激主義対策の成果の一つとして評価をしたい」
 しかし、本当にバグダディ容疑者は死亡したのでしょうか。
 ロシア政府系メディア「スプートニク」は、「ロシア国防省がバグダディ容疑者の死亡に関する信頼できる情報は入手していない」と発表したことを報じています。
 今回、トランプ大統領は現場でDNAの分析を行ってバグダディ容疑者本人と確認したということですが、その証拠は示されていません。会見では記者からも質問が飛びました。
 トランプ大統領:「(Q.DNAテストはしたのか?)それがこのメンバーの天才的なところだ。彼のDNAを確保している。我々は事実確認のため現場で検査したところ、ものの15分で死亡が確認された。これがその立証だ」
 こう述べたトランプ大統領。しかし、死亡に関する映像や物証は今も公開されていません。これまでに何度も死亡説が流れ、その後、生存が確認されてきたバグダディ容疑者。果たして、「イスラム国」は本当にリーダーを失ったのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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