オミクロン株の感染者「味覚に異常なく風邪かと」(2022年1月11日)

 アフリカ南部で去年、見つかった変異株「オミクロン」。ドイツやイタリアなどヨーロッパをはじめ、北中米やアジアなど瞬く間に拡大。デルタ株から急速に置き換わりつつあるとされていています。

 過去最多に迫る14万人の入院患者が出ているアメリカでは、政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士が「これほどの感染力を持つウイルスが存在する場合、ほぼ必ず最終的に世界中へ広がる」とも警告。

 松野官房長官:「国立感染症研究所で陽性検体のゲノム解析を行ったところ、オミクロン株であると確認されたとの一報が厚生労働省からありましたのでご報告申し上げます」

 日本国内で最初にオミクロン株が確認された去年11月以降、市中感染などしたとみられる患者が各地で増え続けています。

 東京都では年明けの今月8日と9日に2日連続で新規感染者数が1200人を超え、そのうち75%がオミクロン株の疑いがあるとの認識を小池都知事が示しました。

 新型コロナに感染した女性(30代):「(先週)土曜日に発熱があって、倦怠(けんたい)感もすごくて、関節の節々も痛く寒気もあって。ただ味覚症状とか一切なく息苦しさもなかったので、もしかしたらインフルエンザか風邪かなと思った」

 8日に体調を崩し、オミクロン株に感染した疑いがある女性の症状をまとめたものです。

 関節の痛みや寒気を感じて熱を測ったところ、38.7度。

 翌日には熱が下がり、関節の痛みなども治まったため、事前に電話で相談のうえ自分で車を運転して病院へ。

 そして、10日にPCR検査の結果が「陽性」だったことが分かりました。

 発症してからこれまで、味覚や嗅覚には異常はなかったということです。

 新型コロナに感染した女性:「恐らくオミクロン株の可能性が高いと(医師から)言われた。結構、軽い症状だなって印象があった。特にせきもなく、たんの絡みもなく大体、発熱するとぜんそくを引き起こすが、それも今回はなかったので良かったなと」

 新型コロナウイルスに感染した場合、典型的なのは発熱やせき、筋肉痛に加えて嗅覚、味覚異常といった特徴的な症状があり、感染の可能性を疑うきっかけの一つになっていました。

 ただ、オミクロン株の場合、沖縄県での調査によりますと、ワクチン接種済の患者では発熱、倦怠感、喉の痛み、鼻水など「かぜ症状」の頻度が高いとの見方もあります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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