埼玉県警深谷警察署の田中敬署長（警視、60歳）は商業施設のトイレからトイレットペーパー5個を盗んだとして懲戒処分を受けた。署長は2021年5月29日午後8時過ぎ、埼玉県鴻巣市本町のJR鴻巣駅隣のショッピングモールのトイレで備え付けのトイレットペーパー5個を持ち出した。トイレットペーパーは紙袋などに入れた（「埼玉・深谷署長がトイレ紙盗む 商業施設で、書類送検へ」東京新聞2021年6月3日）。
トイレットペーパーが入った紙袋を手にした署長の様子を不審に思った男性客が警備員に連絡。施設側が「トイレットペーパーを持っていった男を確保している」と近くの交番に通報し、発覚した。署長は自宅やコンビニエンスストアの駐車場で焼酎などを数杯飲んだあと深谷市の署長公舎に戻る途中だった。
「ここに来るまでに、自宅やコンビニで缶入り酎ハイ2本や焼酎の水割り2、3杯を飲んでいて、捜査関係者によりますと、当時呼気からは1リットルあたり0．45ミリグラムのアルコールが検出されたといいます」（「トイレ紙を”窃盗”警察署長「犯行」がバレたワケは？」日本テレビ2021年6月6日）
署長官舎からは、同じ商業施設のトイレットペーパーが計13個も見つかった（「トイレ紙持ち去りの警察署長、官舎からさらに１３個見つかる」2021年6月4日）。常習性が疑われる。テレビドラマ『崖っぷちホテル』ではホテルの備品のトイレットペーパーを高級品として持ち帰る不届き者が描かれた。
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