新型コロナ・オミクロン株の感染が急拡大する一方で、3回目のワクチン接種はなかなか進んでいません。政府の目標は今月末までに1470万人ですが、26日時点で315万人と到底及んでいません。
28日から3回目接種の予約が始まる自衛隊の大規模接種会場では27日、急ピッチで会場の設営が行われました。再来週には一日2000回を超えるスピードに増強し、接種率アップを図るといいます。
埼玉で最も高齢化率の高い鳩山町では先月、高齢者に3回目の接種券を送る準備を進めている最中、政府が接種前倒しを決定。町は、こうした方針変更に翻弄されました。
鳩山町保健センター・戸口宏美所長:「当初、町民にお知らせした日程よりも2回前倒しということで、町民の方は混乱が生じていると感じている。最初から(接種間隔)6カ月と決めたら、すんなりいったと思う。通知を今週送って、26日から申し込みが増えてきた」
ワクチンの予約状況は、ファイザーの枠がすべて埋まる一方、モデルナは27日時点で41.6%と、まだまだ空きがあるといいます。
鳩山町保健センター・戸口宏美所長:「前回は一律ファイザーだったのが、今回はモデルナ社製も入ってきて、なかなかその辺で不安に思う方が多く、申し込みをちゅうちょしていると感じる」
希望がファイザーに偏っている現状に、岸田総理は自らこう述べました。
岸田総理:「私自身、1、2回目はファイザー社のワクチンを打ちましたが、3回目は、モデルナ社のワクチンを打つ予定です。交互接種の安全性・効果については、英国の研究でも確認されています。御自身のため、御家族のため、ワクチンの種類よりも、スピードを優先して3回目接種を受けていただきますようお願いいたします」
東京・目黒区の予約状況を見てみても、やはりファイザーが埋まっています。ただ、オミクロン株の急拡大で人々の認識も変わりつつあるかもしれません。
70代:「『ファイザーはもういっぱいです』『モデルナはすぐ打てます』と言うので、なるべく早い方がいいかなと。(Q.早く打ちたい理由は)このオミクロンの数ですよね。1万6000人ですもんね。知り合いもかかったみたいだし、そういうの聞くと怖いです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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