7月24日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
『イップ・マン』シリーズ、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のドニー・イェン、『グレートウォール』『インファナル・アフェア』シリーズのアンディ・ラウというアジア2大人気スターが共演して話題を呼んだ実録クライムドラマ『追龍(ついりゅう)』。劇中に登場する九龍城砦の一部シーンが解禁された。
本作品は、英国領香港の中で、警察と黒社会のトップに君臨した、実在する二人の男を描いたもので、1960年代を舞台にしており、香港の象徴的なランドマークとして知られる九龍城砦が重要な場所として登場する。当時、「東洋の魔窟」と呼ばれ、1949年の中華人民共和国樹立により、中国共産党から逃れた人々がここに流れこみ、行政権が及ばない場所だったために、薬物売買や賭博など、ありとあらゆる違法行為が行われた無法地帯と化した。そして「九龍城には一回入ると出てこられない」と言われるほどになり、香港黒社会のひとつ「三合会」の拠点でもあった。
九龍城砦は、1984年の英中共同声明調印により、1997年7月1日の香港返還が決まったことで、土地の再整備によって取り壊され、現在は公園となっているが、時代の象徴であった九龍城砦は、「香港国家安全維持法」で揺れた今の香港と歴史がクロスする場所と言える。
また、このシーンでは、ドニー・イェンが20代の主人公として登場するのも見もので、どんな若作りしているのかも注目だ。
■ストーリー
1960年、中国・潮州から仕事を求めて香港にやってきたホー(ドニー・イェン)たちは、やくざ同士の争いの助っ人に参加して警察に逮捕されるが、それを助けたのはホーの腕力に注目した警察幹部のロック(アンディ・ラウ)だった。恩義を感じたホーは、麻薬の売買で黒社会の大物となっていき、窮地に陥ったロックを助けるなど、2人は次第に友情で結ばれ、やがて二人は警察と黒社会で頂点に立つが…。
監督: バリー・ウォン、 ジェイソン・クワン
出演:ドニー・イェン、 アンディ・ラウ、 フィリップ・キョン、 ケント・チェン、 ユー・カン、 フェリックス・ウォン
原題:追龍 CHASING THE DRAGON/2017年/中国(香港)/カラー/スコープサイズ/広東語、北京語、英語、タイ語/DCP/128分
配給:インターフィルム
配給協力:アーク・フィルムズ
提供:インターフィルム、 染野企業電影工作室
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