出典:EPGの番組情報
グレーテルのかまど「エリック・カールのプレッツェル」[解][字]
鮮やかな色彩で描く作品が、世界中で大人気の絵本作家、エリック・カール。幼いころの思い出のパンが、ドイツ生まれのプレッツェル。物語を味わいながら、ヘンゼルも挑戦!
番組内容
不思議な形のドイツパン、プレッツェル。このパンの誕生を描いたのが、アメリカの絵本作家エリック・カールの“プレッツェルのはじまり”。子どもの頃、ドイツで彼の祖母から聞いた昔話を題材に、本当にパン屋さんだった彼の叔父や叔母を登場させて描いた物語だ。三つの穴を持つこのパンが生まれた理由とは?子どもから大人まで、ドイツの人々が愛してやまないプレッツェル誕生の物語をひもとく。
出演者
【出演】瀬戸康史,【声】キムラ緑子ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
テキストマイニング結果
ワードクラウド
キーワード出現数ベスト20
- プレッツェル
- 生地
- エリック
- 絵本
- パン
- 朝日
- クロス
- ウォルター
- カール
- ドイツ
- 重曹
- バケツ
- グッ
- 王様
- 家族
- 子供
- 手前
- 両端
- グレーテル
- セット
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
子供から大人まで 世界中で大人気の絵本。
作者は エリック・カール。
今年5月 91歳で亡くなりました。
彼には思い出深いパンがありました。
ドイツ生まれのパン…
今日は プレッツェルとともに
エリック・カールの思い出を
ひもといてみましょう。
光る石をたどれば行き着く不思議な家に
あの お菓子の家のヘンゼルと
グレーテルの末えいが暮らしています。
彼らが振る舞う おいしいお菓子の物語を
ご賞味あれ。
よいしょ…。
隅々まで。
ヘンゼル?
えっ?
何で こんな時間に窓拭きしてるの?
それがさ 姉ちゃんが
こんなこと言ってるからさ。
うん なになに? 「朝日は、3つ!」。
で 何で 窓拭きなの?
それが これよ これ!
よっ!
バケツ?
そう バケツです。 ここにね 水が入った
バケツが置いてあったのよ。
これでね 窓をピカピカに磨いて 朝日が
たくさん入るように
しろってことなのかなと思ってさ。
なるほど。 ちょっと近いね。
近い? どういうこと?
バケツと朝日が 3つっていったら
もう あれしかないでしょ。
あれ? うん。
本見てみますか。 はい どうぞ。
ということで こよい ひもとくのは
「エリック・カールのプレッツェル」。
ドイツ南部の都市 ミュンヘン。
街のあちこちにある
プレッツェルのモチーフ。
そう プレッツェルは
パン屋さんのシンボルなんです。
その名は ラテン語の「腕」という言葉に
由来します。
確かに 腕組みしたような形ですね。
このパンの誕生を描いた物語が
「プレッツェルのはじまり」。
アメリカの作家
エリック・カールの絵本です。
主人公は ウォルター。
国一番のパン職人です。
店は いつも大繁盛!
妻のアンナも大忙しです。
王様も女王様も ウォルターの作るパンが
大好き。
毎朝 楽しみにしていました。
ところが ある日。
ウォルターは 失敗したパンを
王様たちに食べさせてしまいます。
王様は 激怒。
ウォルターを城に呼び出し
難題を突きつけます。
ウォルターは パン生地をこねてのばして
一晩中 試行錯誤。
しかし 朝日が3つさしてくる
パンなど思いつきません!
とうとう 窓から朝日が
のぞいてきました。
どうしよう。
「こんなもの!」と
長くのばしたパン生地を
宙に投げると 生地は もつれながら
天井にくっつき
「ぽちょっ」っと 水の入ったバケツに落下。
それを焼き上げると…
なんと 朝日が3つさしてくるパンが
偶然 出来上がったのです。
急いで届けると…。
大いに気に入った王様と
おきさき様。
プレッツェルは 国中で
大評判になったのです。
こちらは 東京 大田区にある
ドイツパンの専門店。
いらっしゃいませ!
あっ プレッツェル発見!
とっても おいしそう!
早速 作り方を見せてもらいました。
よろしくお願いします。
清水さんは ドイツで2年間修業。
そこで学んだレシピを
忠実に作り続けています。
水を入れま~す。
まず 粉類などを合わせて生地作り。
この時 前日に作り 発酵させた生地を
加えるのが このお店のポイント。
いよいよ形づくりです!
朝日が3つ見えるパン
どうやって作るのでしょう。
うんうん? どういうこと?
もう一回!
クロスさせて ねじる。
あっという間に 3つの穴が!
まさに職人技!
次々と出来上がっていく プレッツェル。
最後に オーブンに入れて
こんがり焼き上げれば 完成です。
ここで しっかりしたものを作って…
エリックさんが 絵本に描いた
プレッツェル。
ドイツの人々の生活に息づく
大切なパンだったんですね。
プレッツェルってさ 日本人にとっての
おにぎり的な存在なんでしょ?
わ~お!
これ かなり欠かせない感じだよね。
ほんとね。 もう生活の一部ですね。
子供から大人までみたいだね。
でさ かまど。 形がもう すごく
やっぱ独特じゃない。
そうなんだよ。
これ 難しそうだけどさ
作ってみましょうか。
できるかな?
できます!
できますね! じゃあ キメテどうぞ!
はい!
塩味の効いた食べ応え満点の
プレッツェルを作ります。
プレッツェル プレッツェル!
よ~し かまど。 はいな!
まずは生地作りだね。
そうそうそう そこにね プレッツェルの
材料があるのね。
そして まず 準強力粉に 塩と脱脂粉乳を
混ぜます。
それで次にね 水にイーストを入れて
溶かします。
さっきの粉類 そこに入れて。 はい。
それで そこに
ショートニングも入れて。
粉けがなくなるまでね。
全然まだなくなる感じがしないでしょ。
なくならないね。
ほら。
簡単にはいかないってことですよ。
プレッツェルの思い出話ぐらい
してくれないと。 もう…。
プレッツェルさ ないんだよ。
えっ?
食べたことが。
うそだ 絶対あるって。
いや ないのよ。
忘れてるんだって。
かまどはありますか?
私はもう グーテンモルゲンとか言いながら。
何ですか?
分かんないけど。
そんなこと言いながら食べてたんですよ。
あっ まとまってきたぞ。
じゃあ 台の上に出して こねる。
こねると。
これ 思ったより すごいかたいんだけど。
かたいんです。
まとまってきたと思うけどね。
じゃあ ここで5分休ませて
またこねるのよ。
ここで オキテどうぞ!
はい!
えっ どういうこと?
いい感じだね。 いい声出てた!
プレッツェルは ふわふわというよりは
ギュッと詰まった生地なんです。
今回は めん棒を使って 三つ折りを
繰り返すことで
しっかり こね上げることができるのよ。
なるほど。
ほんとは機械なんだ。
まず! はい。
めん棒で 生地の幅の3倍ぐらいまで
のばして 三つ折りにして。
うわっ のびても すぐ縮んでくる
感じする。
はいはいはい… 弾力あるある。
それ三つ折り 三つ折り。
三つ折りにして こうして またのばす。
また生地をのばすと。
はい また 三つ折り。
折って折って のばして。
これで 今 1セット終わったんですけど。
今のが 1セット?
はい。 それで5分休ませて 10セットです。
10セット?
おめでとう!
かまど 30分たちましたよ。
ほいほい。
何か ふっくらして丸くてかわいいね。
ほんとだね。
それを4等分して丸めて。
もっちり もっちり。
簡単に切れないんだもん これ。
これ 丸めるでしょ。
くるくるくるっと。
こんな感じでいいのかな。
はい プレッツェル プレッツェル。
そしたらね 15分 休ませるんですよ。
はいはい…。
で 形を作る前に 休ませる理由は
知ってるよね?
もちろん!
丸めた直後の生地は 弾力が強く
のばしにくい。
休ませることで 生地がゆるんで
形が作りやすくなるんだ!
そのとおり!
でしょ~!
じゃあ ラップかけて下さい。
休ませると。
にしても お前は ほんとに
休んでばっかりだな。
まっ いっか。 のんびりやろっ!
カラフルな エリックさんの絵本。
今や 世界中の子供たちが楽しんでいます。
1929年 アメリカ ニューヨーク州
シラキュースで生まれたエリックさん。
幼いころから 小さな生き物と
絵を描くのが大好きでした。
ドイツからの移民だった両親。
6歳の時 母の たっての願いで
一家は ドイツに戻ります。
多感な子供時代を ドイツで
過ごすことになった エリック少年。
当時 ドイツは ナチス政権下
暗雲が立ちこめていました。
厳しい規律で 自由のない学校生活に
エリックさんの気持ちは
沈み込むばかりでした。
暗いことばかりの時代。
乗り越えることができたのは
家族のおかげでした。
特に 彼の心を支えたのは
祖母のアンナさん。
たくさんの昔話を 聞かせてくれました。
プレッツェル誕生の物語も その一つ。
絵本に登場するパン職人の ウォルター。
実は エリックさんの おじが
モデルでした。
おばのヘレナと 近所でパン屋を
営んでいた ウォルターおじさん。
よく店を訪ねていました。
生地をこねて 形を作り
次々と焼き上げるパン。
夢中になって眺めていたそう。
パンの香りに包まれて
おじやおばと過ごした 大切なひととき。
それが この絵本を生み出す
きっかけだったのです。
おばあさんに おじさんに おばさんか。
すごく何か温かい家族で。
やっぱり家族って大切なんだなって
思いますね。
救われたんでしょうね。 ほんとに。
ねえ やっぱ家族ですよ。
ほんと そう思いますよ。
じゃあ 続きやりますか!
やりましょ!
はい。
はい じゃあ いよいよ
プレッツェルの形を作っていきますよ。
いや やっと来ましたね。
生地を まずのばしましょうか。
1回のばしたら 生地を外して。
そうそう。
これね 薄~くしていくんだけど
その生地の量だったら 40cmぐらい。
40cmぐらい。
はい もういいかもしれない。
こんな感じかな。
上のほうから手前に 4分の1のとこまで
手前に巻く。 くるくるっと。
このぐらいかな。
左手で 下の生地を引っ張る。
くるくるくる。
引っ張って くるくるして グッ。
引っ張って くるくるして グッ!
引っ張って くるくるして グッ!
引っ張って くるくるして グッ!
いつの間にかできてました。
ちょっと すごいきれいにできたよ。
これで ガスが抜けて
生地がのばしやすくなりますから。
なるほど。
中央から両端に向かって 徐々に徐々に
細くなるように のばしていく。
まあ 地方によってね ずっと太いままの
プレッツェルだってあるからさ。
今日は 真ん中の部分が ちょっと
ぽてっとしててさ
端にいくごとに
細いっていうのやりたいなと。
エリックさんが暮らしてた
シュツットガルトでは そうだからさ。
なるほど!
いいじゃないんですか?
じゃあ これで 形 作っていきますよ。
ちょっと教えてよ これ かまど。
♬「タンタカタンタンタンタンターン」
メインイベントで~す!
まず 生地の両端を持って 手前で クロス。
職人さん めちゃくちゃ速かったよね。
今は ゆっくりして下さい。
はい クロス。
もう一回 クロス。
クロス。
そして その両端を持ち上げて
手前の生地に 貼り付けます。
これだ~! できたよ これ!
できたね。
まず 10倍速ぐらいでやってみる?
いきま~す!
(2人)クロス クロス ペッ!
ダメだ。
全然 速いやつは… 無理です。
クロスして クロスして 3つの朝日が
見える形。
今度は 違う編み方でやってみようか。
違う編み方?
はい両端を持って。
上に上げて くるりん!
これで 回して はい!
はい! ふふふ… 偶然できた系の。
回したら できちゃいましたよ。
これで かまど 完成しましたよ。
じゃあ これ 35℃で 30分発酵させます。
OK!
さて どうかな。 30分たちましたよ。
うい~! はいはい いいですね。
じゃあ 次は 重曹と水を使います!
掃除?
違います!
ここで オキテ!
はい!
あっ これね 絵本にあったやつでしょ。
そうそう 絵本では水だったんだけど
液体につけてから焼くことで
こんがりした焼き色と 香ばしい風味が
プラスされるってことなんですよ。
パン屋さんでは 専用の液体を
使うんだけど。
はい。
それが 重曹で代用できますから。
分かりました。
まず 鍋に水を入れるでしょ。
重曹を入れるでしょ。
沸騰させるんですよ。
沸騰したら 弱火にするんですけどね。
さっき重曹ね 掃除って言ってたけど
掃除で使うじゃん 重曹って。
ねっ そんなイメージ。
食用の重曹を必ず使うように。
分かりました。
はい じゃあ 弱火にして下さいな。
はい。
そしたら ゴム手袋だな 次。
ゴム手袋?
この生地を その液体に
今から ひたしていくのね。
重曹は 今 熱くしてるけど
そのことによって
すごくアルカリ性が すごく強まるのね。
なるほど。
はい つけましたよ。
じゃあ 液に ひたしていきます。
えっ!
全体にね しゃ~ってなれば もう大丈夫。
取り出して天板にのせて下さい。
え~ 何か 不思議な感じ。
次は この太い部分にね カッターで
切れ目を入れてほしいんですよ。
ここ!
ふっといとこ!
ここ! こんな感じかな。
うん。
はい そこに粗塩を
一つまみぐらいかな。
こんな感じでいいってこと?
フー フー フー! それそれ!
220℃で 15分。
分かりました!
ちょっと一息 ティーブレイク!
ドイツには プレッツェルの
お祭りもあるのよ~。
こちらは ドイツ南西部にある都市
シュパイアー。
10世紀ごろから 交易都市として栄え
街の大聖堂は世界遺産。
長~い歴史のある街なの~!
ここで 1910年から続くお祭りが
その名も…
毎年7月 街は プレッツェル一色に!
あっ 髪形まで プレッツェル!
かわいいわ~。
日曜のパレードでは 行列や楽隊
山車など 100の団体が参加。
集まった人たちには プレッツェルが
振る舞われるの。
その数 なんと2万個!
でも 今では 30万人以上が
訪れるんですって。
プレッツェルが足りないわ~!
うれしそうだね。
だって ふっくらしててさ
いい感じなんだもん これ。
早くできない…。
(アラーム音)
あっ できた!
できたね~。
うわっ かまど!
すごい!
見てよ これ!
ふっくらしてるし 色もいいし。
そうだね。
なんといってもね
この 3つの穴が ちゃんと開いてますね。
朝日も ちゃんと3つさし込むように
なってますよ。
(チャイム)
あっ 姉ちゃん帰ってきた!
姉ちゃん お帰り!
明日の朝日は ちゃんと3つだよ。
こんがりとした焼き色が
食欲をそそるプレッツェル!
ユニークな形は 見ているだけで
ワクワクしちゃう。
太さによって変わる食感と
ほんのり香る 香ばしさを堪能して!
エリック・カールさんの絵本から飛び出す
明るい色の数々。
色との出会いは 16歳の時でした。
子供のころは まさに 第2次世界大戦の
真っ最中。
自由に絵を描いたり
見たりすることもできない時代でした。
その後 22歳で ニューヨークに渡り
グラフィックデザインの仕事に就いた
エリックさん。
38歳の時 転機が訪れます。
絵本の挿絵を依頼されたのです。
想像力がかきたてられ
喜びに満たされたエリックさん。
絵本作りに のめり込んでいきます。
次々と生み出していった 作品の数々。
一つの思いが込められていました。
色とりどりの絵の具を使い
夢中で描いたエリックさんの絵本。
今 プレッツェルとともに
世界中に笑顔を届けています。
今日の「グレーテルのかまど」
いかがでしたか?
プレッツェル作り。 かたい生地と
格闘したり いろんな編み方をしたり
やっていて とっても楽しかったです。
エリック・カールさんの遊び心が詰まった
絵本に どこか
通じるところがあるなと感じました。
初めてのプレッツェル 存分に
味わいたいと思います。
それではまた このキッチンで
お目にかかりましょう。
では ちょっと失礼して。
いただきま~す!
どうぞ~!
いや かまど 見てよ!
う~ かわいい!
ほら~!
ちゃんと この3つの穴が開いてますよ。
朝日が 上からさすような感じでね。
色もね。
色が すごい いいんですよね。
いただきま~す!
あっ そこ好きなとこだ。
すごいシンプルな味だよね。
そうなのよ。
おいしい!
おいしそう!
すごい好き かまど それ。
なんちゅう食べ方?
エリック・カールさんさ
自分の思い出を絵本にしてたでしょ。
ほんと ああいうのいいですよね。
何か 僕たちもやりたいね。
作りましょうよ。
どんなのがいい?
「かまどとヘンゼル」。
「かまどとグレーテル」とか。
あと あれ!
何?
うちの前の黒猫がいるじゃん。
「黒猫の いつも見ている」。
ふふふ。 それにしましょうか。
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