英国版「GoToイート」半額補助で感染者急増(2020年9月29日)

飲食店を支援する「GoToイート」。日本でも始まる予定ですが、先月に実施されたイギリスでは大好評だったものの、その後、感染者が急増。経済と収束の両立の難しさに直面しています。

 イギリス政府が新型コロナウイルスの影響を受けた飲食業界を支援するため、8月に1カ月限定で行った食事代の半額補助キャンペーン。いわば、イギリス版のGoToイートです。例えば、イギリス名物「フィッシュアンドチップス」。普段なら1800円ほどですが、約900円に。キャンペーン中は半額を政府が補填(ほてん)していましたが、それが終わった9月以降も「独自」で半額を続ける店も出ています。
 政府の補助があった8月の1カ月間、利用は約1億食以上に上りました。全国民が1回以上、利用した計算になります。客側・店側双方にとって大変好評だったイギリス版「GoToイート」。その理由は「使い勝手の良さ」にあるようです。店は専用サイトで税務当局に申告をするだけで数日以内に半額分が振り込まれます。一方、客側はクーポン券などを提示する必要はなく、ただ注文するだけで半額割り引かれます。ただし、キャンペーン後のイギリス国内には厳しい現実が立ちはだかっています。感染者が急増してしまったのです。
 イギリスメディアによりますと、イギリスの32の大学でクラスターが発生。多くの学生が自己隔離の措置を余儀なくされています。イギリスでは28日から新型コロナウイルスの陽性者や濃厚接触者が自己隔離の指示に反した場合、罰金が科される制度が施行されます。違反者には約13万5000円の罰金が科せられ、違反を繰り返した場合などは最大約135万円まで引き上げられます。
 “経済”と“収束”・・・。その両立の難しさに今、イギリスが直面しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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