「高効率・深紫外線LEDの普及に向けて」 理化学研究所 平山量子光素子研究室 主任研究員 平山 秀樹

「先端的低炭素化技術開発(ALCA) 新技術説明会」(2018年1月30日開催)にて発表。https://shingi.jst.go.jp/list/alca/2017_alca.html

【新技術の概要】
透明p型コンタクト層、高反射フォトニック結晶、反射電極、レンズ、加工サファイア基板を用いて、殺菌用AlGaN系深紫外LEDの光取り出し効率を現在の約10倍向上させる技術を提供する。最近、本技術を用いて世界最高の電力変換効率10%以上を実現した。

【従来技術・競合技術との比較】
これまでの開発競争において深紫外LEDの内部量子効率は向上しているが、他企業では光取り出し効率は依然8%程度と非常に低い。そのため深紫外LEDの効率は青色LEDに比べ極端に低いのが現状である。本研究では光取り出し効率を50%以上に向上させ、殺菌用水銀ランプと同等以上の効率の実現を目指す。

【新技術の特徴】
・透明p型コンタクト層と高反射電極で光取り出し効率を3倍に向上
・反射フォトニック結晶で90%以上の反射を実現し光取り出し効率を向上
・レンズ接合と加工サファイア基板を用いてさらに光取り出し効率を向上

【想定される用途】
・殺菌用ランプ
・浄水器、冷蔵庫、エアコンなど殺菌を必要とする家電製品
・アトピー性皮膚炎などのための皮膚治療器

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