コラム 8/1 結論ありきでいいのか 分科会とテラハ報告書

フジテレビの恋愛バラエティ(と私は呼ぶことにします)『テラスハウス』に出演していたプロレスラーの木村花さんがネット上で罵詈雑言を受けて自殺した問題で、母親や共演者、スタッフまでもがヤラセなどの証言をしている中、フジテレビの調査委員会は問題なしとの結論を出しました。

放送局が「問題なし」としたい意向がありありで、制作会社等にも矛先が向くであろうときに、正直に「問題あり」と答える当事者がいると信じているところに、フジテレビの不誠実さは明らかです。

BPOでの審理に期待するしかありません。

一方、昨夜のNHK『ニュースウォッチ9』では、新型コロナウイルスの専門家会議から派生した分科会で、GOTOトラベルキャンペーンをめぐって、議論をする前に政府が東京都を外すなどの方針を発表してしまい、その方向性から外れるような議論そのものができないという当事者の声をオンエアーしていました。

それに対して西村担当大臣は「自由に議論してもらえばいいのだ」と有馬キャスターのインタビューに答えていましたが、そんなことはできるはずがないでしょうと、なぜ強く突っ込まないのでしょうか?

諦めの空気が蔓延していることに恐怖すら感じます。

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